ゴ ル フ 名 言 集
すぐれた名言、格言には100冊の本をしのぐ力がある。 トミー・アーロン
ゴルフの歴史を刻んできた名プレーヤーたちの金言は、ゴルフをこよなく愛するプレーヤーにとっては栄養剤でありカンフル剤、その効果は想像以上で開眼に繋がること間違いなし!ここではそんな一流プレーヤー語録をご紹介します。ぜひ、夢の実現に参考にしてください。
(236)何かに集中するのは不安に対する特効薬だ。ジャック・ニクラウス
同じスウィングをするにも練習場とコースでは大きな違いがあります。特にメンタル的な要素が大きく違います。練習場でのスウィングは慣れてくれば、ほぼノープレッシャーでスウイングすることができるのに対してコースでは慣れていてもプレッシャーが大きくかかるもので、その大きな理由として結果を考えてしまい不安や怖さが先に立ってしまうことにあります。日頃の練習からスウィングするときにはやることを明確にポイントを絞ってやりきることに集中することです。そして、コースでも同じことを繰り返すこと。いかに過程であるスウィングに集中できるか、そして日頃の練習とコースで同じようにできるか!2024.11.25
(235)パッテイングのストロークを始める前から、ボールをヒットするまで息を止めることによって、頭と身体を動かさない大きな一助となる。ジャック・ニクラウス
パッティングも含めてすべてのショットにおいてストロークの最中は息を止めて行うのが一般的です。時間にすると2秒弱で無意識で行うものです。そして特にコースで緊張感のある状況で持っている能力を余すことなく発揮するためには、ストロークの前にゆっくりと深呼吸をすることで脳に酸素を供給し活性化を促し、上半身のリラックス感を作り出すことができます。ぜひスウィング前のルーティーンに!2024.11.11
(234)ゴルフをプレーしているかぎり、幸せの後に必ず悲しみが訪れる。 ボビー・ジョーンズ
素晴らしい技術が備わっていいプレーいいスコアでプレーが出来るようになっても、ミスをして後悔をするプレーや予想外のスコアというのは必ずおきます。その時にどのように受けとめて次に繋げていくか、日頃の準備をどのようにして次に望むか?そして悲しみの後に幸せが訪れるように。ゴルフはその繰り返し、七転八起。2024.11.4
(233)冴えたアイアンショットは、手をこねずに振り抜く。ジャック・ニクラウス
スウィングの主役はクラブヘッド。いかに弾道のコントロール目的とした動きを作り出せるか? スウィングは手でクラブを持っていることでどうしても手腕に頼った動きに陥りやすく、その結果は弾道のコントロール不能に。クラブヘッドの動きを効率よく再現性の高いものにするためには、体幹である肩と腰の動きを取り入れたスウィングを作り出す必要があります。出力から言っても体幹の方が大きく強いのは言うまでもありません。体幹が手腕をコントロールしてクラブヘッドを動かすイメージで。いかに手腕に頼らないスウィングを構築するかが上達の鍵!2024.10.28
(232)追い詰められ、重圧の中で最高のショットを成功させる。このスリルは何ものにも替えがたい。その気持ちを味わうために、我々は多くのものを犠牲にし、厳しい練習にも耐えているんだ。タイガー・ウッズ
ゴルフは練習場とコースでは精神的な重圧が大きく異なります。さらに競技ゴルフとプライベートゴルフでも異なります。いずれも緊張感の中でどれだけ持っている能力を出しきれるか?練習でできても本番でたやすくできないのがゴルフというスポーツです。さすがタイガーのことば。すばらしい!2024.10.24
(231)バンカーでは、出すことだけを考え、完全なショットをしようなどと思ってはいけない。スコット・シンプソン
一般的にアベレージゴルファーがバンカーを苦手にしている一番の理由が、練習できる環境が少ないことが上げられます。ぶっつけ本番では中々難しいものです。さらにゴルフのショットの中では唯一、直接ボールを打たないというもので、ボールの下の砂地を削ってその爆発でボールを外に出すという特別なテクニックです。このテクニックを身につけるにはやはり練習をすることが大切です。ラウンド中の鉄則、ライにもよりますが、バンカーに入ったら次のストロークを同バンカー内で行わないこと。2024.10.14
(230)夢に向かって、その旅路を楽しみなさい。デービス・ラブ3世のコーチの父
ゴルフはその技術を身につけるのに時間がかかります。そしてゴルファーひとりひとりに目標があり夢があります。自身のペースで練習に向き合って試行錯誤しながら上達するものです。その道中では上手くいくこともあえればいかないこともあります。上達を目的としたゴルフをするということは常に練習と向き合うことです。そして、その成果をコースで判断確認し課題を見つけてまた練習に取り組むもので、上達が確認できれば楽しさも倍増します。ゴルフはそういった過程を末永く過ごしながら楽しむことも醍醐味でエンドレスというわけです。2024.10.7
(229)人の失敗を笑う奴と、プレーの遅い奴。この手の人間とは二度と一緒にプレーをしたくない。ウィリー・パーク・ジュニア
ゴルフは個人競技とはいっても、一緒にラウンドする同伴者に多少なりとも影響を受けます。競技ゴルフは別だと思いますが、プライベートゴルフでは特にはっきりします。長い時間を共にするゴルフは同伴プレーヤーの動向が気になるのは間違いありません。エチケット、マナーを守り、同伴プレーヤーだけではなく、その日一日そのコースをプレーするプレーヤーにも配慮を持って共にゴルフを楽しめるように!楽しめないゴルフであればその同伴プレーヤーとの次のラウンドは皆無。2024.9.27
(228)スコアを金で買えるとしたら、それはゴルフクラブである。トミー・アーマー
ゴルフは道具を使っておこなうスポーツ。特にゴルフクラブは自身の能力に合わせて選択し使用する必要があります。したがってクラブの知識も大切。ヘッドの形状、重さ、長さ、シャフトの硬さやトルク、グリップの質、振った時のフィーリング、そしてその弾道の質を考慮して。クラブが身体の一部になるように練習と向き合い馴染ませたいものです。今の時代、ゴルフクラブをカスタマイズすることもいいことです。さらにゴルフはボールを選ぶことができ、ウエアやグローブ、スパイクシューズなども機能的なものを選んでプレーに繋げることができます。1980年代初め、マクレガー社のトミーアーマーのクラブは有名で憧れでした。2024.9.23
(227)ゴルフはいつも学びつづけられるが、ある日突然、上達してしまうことはない。デービス・ラブ3世
ゴルフはその技術が身につき、コースのプレーに繁栄され、結果であるスコアに出るまでには時間がかかるものです。そのためには日頃から練習を絶やさずに取り組む必要があります。試行錯誤の中で上書き保存上書き保存の繰り返しで自身の身になり技術になるものです。さらに一度身についた技術も練習をしていないと自然削除されていしまうのがゴルフのテクニックの難しいところであり、おもしろいところであり、恐ろしいところでもあります。ラブ?はコーチがプロの父親だったため、その過程である練習を特に大切にした飛ばし屋。全米プロ優勝のPGAツアー19勝。2024.8.28
(226)ゴルフは、プレーヤーと相手とコースとの間で行われる三角的勝負であるが、プレーヤーの最大の敵は、コースでも相手でもなく、彼自身なのだ。トム・シンプソン
ゴルフはその3つが大きな要因で結果を左右するものです。相手やコースはコントロールすることや変えることはできませんが、訓練と経験を繰り返し自身のスキルを高めコントロールしながらゴルフをプレーするものです。コースでのプレーは助けてくれる人はいません。すべての責任を自身が負い自身の能力がその結果になります。そして誰と共にしてどんなコースをプレーするか?いかに相手とコースを受け入れて、コントロールできる自身のプレーに集中して楽しむことができるか? シンプソンはイギリスの有名なゴルフコース設計家。2024.8.18
(225)私より妻のバーバラの方が力が強い。ジャムの瓶の栓などは、私が開けられないものを簡単に開けてしまう。しかし、私ほど遠くにボールは打てない。ジャック・ニクラウス
これはスウィングにおいて、手腕の力はさほど必要ないということ。弾道のコントロールを目的とするスウィングを構築するためには手腕ではなく体幹を意識した動きを身につける必要があります。体幹とは肩と腰。あと腰をスムーズに動かすためには脚部の動きも大切になります。体幹が手腕を動かしクラブを振ることができればより大きな力を生むことができ、効率いい再現性の高いスウィングを手に入れることができます。手はクラブを持っているだけ。そのイメージは「デンデン太鼓」!!2024.8.11
(224)能力が同じであっても、それをうまく使うのと使わないのとの差が結果に出る。ヘール・アーウィン
ボールを打つテクニックがある程度身についてきたら、あとはコース経験を積んでマネージメント(戦略)を持ってプレーすることがいいプレーいいスコアに繋がります。打ってはいけない場所を見抜いて回避しながらベストポジションで多くプレーすることが出来ればミスショットの確率も減り、スコアーに繋がるものです。マネージメント力を上げるにはコース経験を積むこと、自身より優れたゴルファーとラウンドをすることが大切になります。2024.8.1
(223)コースはスコアアップの方法を学ぶところ、練習場は技術をみがくところ。ジーン・リトラー
ゴルフはコースでプレーをして楽しむもの。より楽しむためにはいいショットいいスコアでプレーをすることです。そのためには弾道のコントロールを目的としたスウィングを身につけるために練習場でボールを打つことが大切になります。ただしそのスウィングがある程度身についたとしてもすぐにコースでいいプレーには繋がりません。その理由のひとつとしてコースはプレッシャーが大きくなります。打ちたい場所や打ってはいけない場所が明確になりさらに不規則な状況でスウィングを要求され、そして一発勝負。練習場では普通に打っていればほぼノープレッシャーで規則的な状況で何回もスウィングをすることができます。同じスウィングでもコースと練習場では良くも悪くも大きく変わってしまうのがゴルフです。リトラーは29勝、メジャー1勝、そのスウィングは精密機械のようで「ジーン・ザ・マシーン」といわれたのは有名。2024.7.25
(222)ゴルフの80%は、頭脳でプレーされ、筋肉でプレーされるのは、残り20%である。ジャック・バーグ
初心者のころはスウィングを形成するのに筋力を主体にプレーすることになりますが、コース経験を積んで上達するにあたり、身につけた能力をいかに発揮できるかは、毎ショットごとにいかに冷静に状況を判断。そして持っている能力でやることを決断し、その上でスウィングをすることです。コースは練習場とボールを打つ状況が大きく異なります。ボールのライ、スロープの有無、雨風の影響、目標までの距離の把握、ベストポジションやペナルティエリアの確認などしっかりと状況判断をしてからのスウィングが結果を出すためには必要不可欠。いい結果はしっかりと考え準備を。2024.7.18
(221)パッティングは、ボールの横で距離に合った素振りをし、そのフィーリングが残っているところでストロークをする。ジャック・ニクラウス
パッティングやアプローチのショートゲームは打つ距離に応じて、振り幅の大きさを決めて距離の調節をします。ストローク前に距離や状況を考慮して振り幅のイメージをつくり素振りを行い、リズミカルにアドレスに入り素振りと同じ動きでストロークを行います。事前に行う素振りはその条件に合ったできるだけ丁寧にリアルな素振りを行うことです。最近トーナメントを見ていると素振りをしないでパッティングをしているプロを見ますが、それは練習量の豊富なプロの話です。精神的な依存が大きいショートゲームは特に事前にイメージをしっかりとつくりイメージ通りにやりきれるかがカギです。2024.7.11
(220)リズミカルなスウィングは、テークバックと同じテンポでダウンを始めることで達成できる。ジャック・ニクラウス
リズムとは拍子。スウィングにおいては3拍子が一般的。ワン・ツー・スリー、 バック・アンド・スルー、 チャー・シュー・メンなど3拍子でスウィングをします。テンポはスウィングにかける時間や速さをいいます。リズムの悪いスウィングはダウンスウィングを急ぎ手腕だけでアップテンポでクラブを振り下してしまうことに。ダウンスウィングは下半身の腰を先行させて手腕とクラブをゆったりと遅らせて振り下しボールを打ちたいものです。クラブを握っている手腕に頼ることなく身体全身を使って効率よくスウィングするためにはリズムを守る必要があります。2024.7.1
(219)平坦なコースでのプレーはゴルフではなく、それはもはやビリーヤードだ。ジョン・ロウ
ゴルフは球技の中で唯一、傾斜(スロープ)の中でプレーをするスポーツ。したがってスウィングの精度やバランス力が試されます。日頃の練習は平坦(フラット)な整った環境で行いますが、コースでは不規則な傾斜やボールのライ、さらに雨や風があれば身体にストレスを受けながらのスウィングを要求されます。日頃の練習ではより再現性の高いバランスのいいスウィングを心がけてフィニッシュをとる。当たり前のことですが難しいことです。2024.6.24
(218)シーズンに入る前には、もう一度基本に返って望むべきである。ジャック・ニクラウス
ニクラウスがいっている基本は6つ。 1.グリップ 2.構え 3.ゆっくりとしたテークバック 4.首の後に錨を置いて捻転 5.静かにダウンスウィング 6.ゆっくりとしたテンポで大きなアーク。 もちろんシーズン中にもいえることですべてのゴルファーにおいてチェックしたいポイントです。特にスウィング中の動作だけではなく、スウィング前のグリップ、構え、ボールポジションを常に一定にすることがスウィングの再現性を高めることは言うまでもありません。2024.6.13
(217)手とリストは蝶番、身体と脚の動きを伝える役割を持つ。ジャック・ニクラウス
ヘッドスピードを上げるためには、やはり手首の動きが必要になります。クラブを握って正面に上げて、親指小指方向の上下に動かす動作を「コック」、手にひら甲側の左右に動かす動作を「ヒンジ」といいます。このコックとヒンジを使いながら体幹の回転と移動で作った力を手腕を通してスピードに変えてボールを打ちます。この手首の動きを正しく行うためにはグリップの握り方が大切になります。決して緩むのではなく柔らかく柔軟に握れるグリップを手に入れることが上達の秘訣です。2024.5.30
(216)パッティングはボールの横で距離に合った素振りをし、そのフィーリングが残っているところでストロークする。ジャック・ニクラウス
ゴルフはリズムが大切なゲーム。スウィングに入る前のリズムもその直後に行うスウィングのリズムを大きく左右します。常に一定のルーティンを踏んでスウィングに入ることが大切です。特にパッティングは緊張感の高い感覚依存のテクニックのためリズミカルに素振りを行いストロークすることが有効とされます。極度の緊張感の中や苦手なテクニックほど、このルーティンが崩れてしまい結果がともなわないことは言うまでもありません。2024.5.20
(215)非常に早いバックスウィングをするものに一流のプレーヤーはいない。クラブヘッドのスピードは必要だが、バックスウィングのときは、まだその必要がない。ダイ・リース
スウィング中、最大限のスピードはインパクト時に必要。ヘッドスピードはアドレスでは0ですが始動と共に徐々に加速してインパクトを迎えます。特にバックスウィングで急いで上げると手腕だけの動きに頼ってしまい手打ちを誘発してしまいます。ヘッドスピードを上げるためにはテークバック時に体幹(肩)でクラブを上げて、ダウンスウィングでは体幹(腰)のリードでクラブを振り下します。体幹を動かすにはゆっくりとしたテンポ(時間)とリズム(3拍子)とタイミング(身体を動かす順序)が必要になります。2024.5.16
(214)リズミカルなスウィングは、テークバックと同じテンポでダウンを始めることで達成できる。ジャック・ニクラウス
リズムのいいスウィングとは3拍子。それにより効率よく無駄な動きを省き、再現性をより高めてスウィングすることができます。特にコースで緊張感の中で行うスウィングには必要なものです。ミスをするときの多くはこのリズムが失われて速くなりダウンスウィングが手腕の動きだけでクラブを振り下してボールを打ってしまうケースです。クラブを動かすのは手腕だけではなく体幹を使い身体全体でクラブを振ることが大切になり、特にダウンスウィングでは下半身先行でクラブを下すためにはゆったりとしたテンポ(速さ)が必要になります。2024.5.9
(213)上手なゴルファーはボールを打つ前に大切なことだけを考えるが、下手なゴルファーは悪いことだけを考える。ジーン・サラゼン
特にコースのショット直前では状況判断(目標までの距離、ボールのライ、スロープの有無、雨や風の影響、ペナルティーエリアの確認など)をして、決断(クラブ選択、スウィングの内容)し、行うスウィングをイメージして素振りをして、実行(スウィング)します。つまりやることに集中することが良い結果を出すためには大切になります。ところが結果がうまく出ないゴルファーの多くはショットの直前に、やってはいけないこと(ペナルティエリアに入れないように、トラブルにならないように、トップやダフリにならないように、カップインしないかもなど)を考えてしまい、本来やるべきことを見失ってしまうケースがあります。スウィング前の準備は重要なテクニックです。2024.4.30
(212)18ホールを完璧にプレーしたことは一度もない。ウォールター・ヘーゲン
ゴルフはご存じミスのゲーム。18ホールをノーミスでプレーすることは皆無。そのミスを小さく少なくするかがゴルファーの課題。さらにミスをした後にメンタル面とフィジカル面をどのように立て直しプレーを続けて自身の能力を発揮していくか、ゴルフは七転八起のゲームといってもいいですね。ヘーゲンはメジャー11勝。ニクラウス18勝、タイガー15勝に次ぐ。あの小金井C.C.を設計した。2024.4.22
(211)私は、打ちたいボールの軌道を、はっきりと頭に描かずにボールを打ったことなど一度もない。まず、ボールをどこに落としたいかを思い描く。次に、ボールがそこに向かって飛んでいくところと、地面に落ちるところを思い描く。そのあと、そういうボールを打てるスウィングをしているところを想像する。ジャック・ニクラウス
スウィング前にこれから打つショットをイメージする。結果である弾道と過程であるスウィング。イメージ通りのスウィングと弾道を日頃からつくることができればコースでも再現できるはずです。鮮明な良いイメージはその結果に繋がるはずです。そのためには練習からスウィングと弾道のイメージを持って取り組むことが大切です。コースでいいプレーが出来ているときは冷静にいいイメージを持ってプレーしているものです。2024.4.1
(210)私には3つのゴルフコースの設計理念がある。第一に、ゴルフはパワーよりも正確さのゲームであるべき。第二に、コースは力より頭を使うプレーヤーこそ報いられるもの。そして第三に、自然をできるだけ損なわないことだ。ジャック・ニクラウス
ニクラウスは帝王とよばれるゴルファーであり一流のコース設計家でもあります。国内にも数コースあり戦略性の高く、バックにある14本すべてのクラブを駆使してスコアをつくらされます。そしてショットの精度がより要求されるコース。はっきり言って むずかしい(-_-;) さらにそのコースは自然を生かした景観が美しくシャッターを押すこと間違いありません。一度はプレーをしていただきたいコースです。2024.3.25
(209)ベストをつくして打て、その結果がよければよし、悪ければ忘れよ。ウォールター・ヘーゲン
コースでのプレーは毎ショット毎ショット状況が変わりクラブが変わり、自身の能力の範囲で判断し決断してスウィングして、その結果が良くも悪くもプレー終了まで続けスコアを作ります。特に思わぬ結果になった時にはその原因を引きずることなく切り替えて冷静に次のショットに集中することが大切になります。そしてプレー後に思わぬ結果になった原因と向き合い次のラウンドに備えることです。ゴルフはいかに目の前の一打に集中して持っている能力を出し切れるか。さらにその準備ができるか?2024.3.20
(208)テクノロジーが、プレーヤーを少し超えてしまっているように感じる。少し行き過ぎかもしれない。ゴルフは、人間と技量と道具が一体化していないといけないと思う。テクノロジーだけでカバーしようと思わないでゴルフを深く追及し、楽しんで欲しい。ジャック・ニクラウス
帝王の言葉は重みがあります。技術の進化で道具がよくなり、研究によってスウィングも解明され理解修得しやすくなってきた昨今。その道具と技量をコースでどのように取り扱い発揮できるかはその人間にかかっていることは言うまでもありません。上達のためにはこの3つとどのように向き合っていくかがカギになります。2024.3.4
(207)追い詰められ、重圧の中で最高のショットを成功させるこのスリルは何ものにも替えがたい。その気持ちを味わうために、我々は多くのものを犠牲にし、厳しい練習にも耐えているんだ。タイガー・ウッズ
スウィングが練習場とコースで大きく違う理由のひとつ。コースで訪れるその時のために日頃練習をして準備をします。プロアマ問わずゴルフの面白さであり難しさでもあります。問題はコースでどのようなスウィングをするか。さすがタイガーの素晴らしいことばです。2024.2.25
(206)トラブルに陥ったら、あなたが、「体得している」ショットをせよ。「体得したい」と願っているショットではなく。ジャック・バーグ
一日プレーをするとほぼトラブルに遭遇するのがゴルフです。その時に考えることは自身の能力の範囲で判断、決断、実行をすること。ゴルフで一番やってはいけないことは能力以上のことをしようとして傷口を大きくしてしまうものです。特にトラブル遭遇した時は緊張感もあり心身ともに冷静に判断や行動ができないもので多くの場合裏目にでます。コースでは持っている能力の範囲でプレーをして傷口を最小限にして切り抜けること。ゴルフの鉄則です。2024.2.22
(205)人の失敗を笑う奴と、プレーの遅い奴。この手の人間とは二度と一緒にプレーしたくない。 ウィリー・パーク・ジュニア
ゴルフは個人競技ですがコースでは他のプレーヤーと共に楽しむものです。同伴プレーヤーの動向は自身のプレーに多少でも影響があるものです。プレーヤーの行動基準(エチケットやマナー)はそういった意味でも守る必要があります。楽しむためには必要なこと。技術だけではなく行動基準を身につけたプレーヤーのことを 真のゴルファー といいます。真のゴルファーは周りから多くコースのお誘いがあるのは言うまでもありません。ジュニアは全英オープン2勝。2024.2.12
(204)私のルールの一番は「良い方向を伴わない飛距離は 全く飛ばない場合 より悪い」というものだ。ナンシー・ロペス
ゴルフはご存じ、弾道のコントロールするスポーツ。スウィングの目的が距離と方向のコントロールになります。ハイレベルのゴルファーはそれが備わったスウィングを身につけています。ゴルフを始めたころは飛距離を優先したスウィングでプレーをしますが、できるだけ早い時期に方向性も意識したスウィングの練習に取り組み修得できればスコアアップにつながります。「距離と方向のコントロール」ゴルファー永遠の課題です。ロペスはLPGAツアーで3つのメジャー大会を含む48勝のレジェンド。2024.2.5
(203)自分にあったグリップを身につけるため、手に縛って寝たもんだ。青木 功
スウィングをするにあたりどれだけグリップが大切か。どんなに動き方を考えてクラブを振ったとしても握り方が悪ければ意図とする弾道をつくることはできません。さらにグリップは常に変化してしまうものです。日頃スウィングする前に握り方のチェックを怠らないように。世界の青木といわれ世界ゴルフ殿堂入り、現JGTO会長。1983年PGAツアー、ハワイアンオープン逆転イーグルの優勝は当時リアルタイムで見て今でもその感動を覚えています。2024.1.29
(202)何かに集中するのは不安に対する特効薬だ。ジャック・ニクラウス
特にコースでのプレーは、全く不安がなくスウィングすることは皆無。ただしその不安を小さくすることはできます。その方法のひとつとしてラウンド中ウィークポイントのテーマをひとつ作ることです。例えば、スウィング中の動作を意識する。ボールの位置を意識する。打つ前に弾道のイメージをつくる。打つ前にスウィングのイメージをつくる。ルーティーンを一定にするなど。ゴルフは結果やスコアに意識がいきがちですが、しっかりとテーマをつくりやることを決めることです。過程であるスウィングに集中してやりきることができれば良い結果はついてくるものです。結果ではなく、やることに意識を!2024.1.22
(201)ルールとマナーを勉強したまえ。スコアを口にするのはそれからだ。 サー・マイケル・ボナラック
特に経験の浅いゴルフファーはスコアを強く意識したプレーに執着してしまうものです。プレー経験を積みながらルールやマナーも身につけた真のゴルファーとしてゴルフを楽しんでもらいたいものです。ルールに精通していてプレーイングマナーの優れたプレーヤーとのゴルフは大変気持ちよく楽しいもので、次回のゴルフを再び期待したくなるものです。ゴルフはスコアだけではありません。2024.1.8
(200)成功を求めるものには苦しさを受け入れる。誰よりも頂点に立ちたければ、誰よりも苦しみを知らなければならない。ジャック・ニクラウス
何事もその道で成功するには、苦難を乗り越え、苦しさを克服する必要がある。さすがニクラウスのすばらしい言葉。2024.1.2
(199)年をとったらいいスウィングしか役に立たない。打ちに行ってはいけない。しっかり大きく振り抜くだけ。サム・スニード
いいスウィングとは手腕だけに頼らない体幹を使ったスウィングをいいます。手腕に頼るスウィングは速く振れているように見えて遅く、スウィングアーク(クラブヘッド軌道)が小さくなり、その結果弾道のコントロール失うものです。体幹を主体にしたスウィングはアークを大きく作り出すことになりヘッドスピードが上がりミート率も上がるものです。さらに加齢と共に身体能力が低下する中で、手腕ではなく体幹主体のスウィングを維持していないとスウィングの質は低下します。体幹でいう肩と腰、さらに脚を使ったスウィングを心掛けたいものです。2023.12.25
(198)わたしはいつも「今日しかない」と考えてプレーをしている。 ジャック・ニクラウス
このことは、私自身若いころには全く頭になかったことで、今現在は痛感しているところです。以前は思うようなプレーができない時は「次々」と次回頑張ろうと。その日のプレーに対して「今日は俺の日じゃない」とか「運が悪い」とか諦めがありました。調子が悪い中でも、目の前の一打一打にいかに集中して、持っている能力を注ぎ込んで出し切れるか。振りかえれば思うようなプレーよりも思わぬプレーの方が多く経験するものです。思わないプレーや調子が悪い時のゴルフほど持っている能力の範囲で冷静にプレーをしてスコアを作り上げたいものです。そしてその時にこの言葉を胸に。2023.12.18
(197)良いプレーをするために必要なことは、いつも同じリズムで歩き続けることである。そして、トラブルの場面に陥っても笑顔を忘れないことである。リー・トレビノ
スウィングにはリズムが大切といいます。そのためにはプレー中の行動にも気を配る必要があります。同伴者とのプレーの中でいかに手際よく無駄のない動きで立ち廻り、自身のショットを有利にするための情報を入手してスウィングに望めるか。このことはコースでのプレーの経験が必要になりますが、プレー中のパターンをつくり上げ自分自身のリズムをつくることが大切になります。さらに訪れるチャンスやピンチの場面でもそのパターンを崩すことなくリズムよくスウィングに臨むことです。そして笑顔 )^o^( 楽しむこと。2023.12.11
(196)人は「どうして毎日同じようにプレーできないのか」と聞く。毎日同じようにできることってあるだろうか。私など、ベッドから起きるのだって同じじゃないよ。ジャック・バーグ
人の体調は一日一日変わります。またプレーをするコースコンディションも天候、気温、湿度、風、雨によって大きく変化します。単に同じコースを回っても夏と冬では大きく変わります。ゴルフはその日のコースコンディションをいち早く把握して、自身のその日の体調とスウィングの調子を見てマネージメントをしながらワンショットワンショット丁寧に積み上げてスコアを作っていきます。プロのトーナメントを見ていても一日でスコアが大きく変わるのも周知のとおりです。そこがゴルフの難しさであり面白さでもあります。そして楽しめるように(^o^)2023.12.7
(195)ボールが高く上がるのは、プレーヤーが上げるのではなく、クラブヘッドのロフトが上げるのだ。ジョニー・レポルタ
スウィングで最もやってはいけないのがすくい上げる動きでボールを打つこと。クラブヘッドの動きがボールに対して上がり際に当たるとトップやダフルの原因になります。初心者に多くみられる動きです。上級者やプロは、滑らかな下がり際の軌道でボールに当てることができ、クラブヘッドのロフト角がボールを上げてくれます。単純にいうと構えたクラブヘッドがバックスウィングで上がる軌道をなぞるようにボールに向けて下りてくるのが理想的なダウンスウィングの軌道です。その結果アイアンなどではボールの先のターフをとることができます。すくい上げる動きではボールの手前のターフをとることになります。スウィングはいかに下に向けてクラブを振れるかがカギになります。2023.11.27
(194)ゴルフの楽しさは、思いやりによって生まれる。ジャック・ニクラウス
みなさんがゴルフをする目的の多くは楽しむこと。そして自身だけではなくいっしょにプレーをする全員が楽しむことが大切になります。そのためにはお互いにコースでの行動基準(エチケット&マナー)を守ってプレーをする必要があります。安全第一で、誠実に行動すること、他の人への配慮を示すこと、コースを保護すること。などが大きなポイントですが行動基準を守らないと他のプレーヤーに迷惑をかけてしまい、楽しめなくなってしまいます。よくあるケースが自分のプレーに集中するあまり、人が打つ時に喋ったり動いたりして音を立てる行為。された方は楽しめなくなります(-_-;) 守りましょう、もっとゴルフを楽しむため!2023.11.20
(193)ショートパットはロングパットと同様に難しい。ヘンリー・コットン
ショートパットとは一般的に1メートル前後から以内のパットをいいます。特にその難しさは熟練者ほど痛感しているものです。OKの距離(ワングリップ)であれば丁寧に行えばたいして問題ないと思いますが、それ以上の距離になると難易度が上がります。安易に打てば外れることもしばしば。ショートパットもロングパット同様に丁寧にルーティンを変えずに行うことです。ラインを予測してどの方向にどのぐらいの強さで打つかを明確にしてリハーサルを行いリズミカルに打つことです。特にショートパットはそのホールのスコアを決定する一打になり緊張感が強くなるものです。パットの練習は1メートルを!2023.11.13
(192)チップショットは、クラブを短く持ってゆっくりと打つ。ジャック・ニクラウス
チップショットとはグリーン周りからカップに向けて転がして寄せるアプローチをいいますが、距離の短いアプローチをするときはより、その感覚をしっかりと弾道に伝えるためにフルスウィングと違い短くクラブを握ることです。手がクラブヘッドに近づくためにコントロール性が高くなり、さらにゆっくり振ることでより柔らかい弾道をつくりだすことができるものです。またピッチショット(カップに向けて上げて寄せるアプローチ)も同様です。2023.11.6
(191)下手なプレーヤーが犯す欠点は、トップスウィングから両手とリストで強くヒットしようとすることである。ジャック・ニクラウス
ゴルフスウィングは手でクラブを握っていることで上半身主体でボールを打つことになりがち。俗にいう手打ちになるとスウィングアークは小さくなりヘッドスピードは落ちてヘッドの軌道は不安定になり弾道のコントロールができなくなります。スウィングの要はやはり体幹にあります。いかに体幹である上半身(肩)と下半身(腰)を使ってスウィングができるかということ。その結果スウィングアークを大きくつくり、距離と方向のコントロールができるもの。技術の高いプレーヤーはスウィングアークが大きいものです。そのためには手腕ではなく体幹主体のスウィングを構築することです。2023.10.30
(190)正しいフットワークは、アドレスで始まる。スタンスは楽に動ける幅であって、長いクラブでは強い動きに耐えられなければならない。ジャック・ニクラウス
スタンスの幅はそのスウィングのクラブや目的によって変化するものです。一般的にクラブが長くなれば広がり、短くなれば狭くなりますが、それはスウィング中のフットワークの大きさが変わるためです。クラブが長くなればスタンスを広げてよりフットワークを大きく使い体重移動を行います。ただし、バランスの良いフィニッシュがとれる範囲のスタンス。広げ過ぎるとフットワークが使えずにバランスを崩してフィニッシュがとれないのはNG。クラブが短い場合やコントロールスウィングの場合はスタンスを狭くして体重移動を小さく使います。またスロープからのショットではコンパクトなスウィングするためにスタンスを広げてフットワークを制限してバランスのいいスウィングを心がけます。2023.10.23
(189)キャディバックの中のクラブで、もっとも大切なクラブを3本上げるとしたら何か?それは、1にドライバー、2にパター、3にウェッジである。ベン・ホーガン
この三本のクラブはラウンド中に使う頻度の多いクラブということ。したがってこの3本をいかに練習をしてうまくボールを打てるかがスコアを大きく左右します。第一打で使うドライバーは二打目のショットをチャンスとして迎えるかトラブルになるかフルスウィングのテクニック。パターはそのホールのスコアーを決定するテクニック。ウェッジはグリーン近くからのアプローチに使われるリカバリーのクラブでもあり、カップのそばにいかに乗せることができるかのコントロールスウイングのテクニック。練習内容はコースでのプレーをみて次のラウンドに備えてメニューを決めることが大切になります。どのクラブをどのように練習するか?2023.10.9
(188)もしもトラブルに遭遇したならば、それ以上のトラブルにはまらないことだ。デーブ・ストックトン
ゴルフはトラブルを相手にするゲームとも言われています。一日18ホールをプレーする中で必ずやってくるのがトラブルです。何もトラブルがなくプレーできたという日は皆無、これがゴルフです。その時のために日々の練習を積んでいるといっても過言でもありません。その時が来たら、冷静に状況を判断、自身の持っている能力の範囲で決断、そして実行スウィングをすることです。無理は禁物です。決して能力以上のことをしようとしないことです。「ミスがミスをよぶ」ゴルファーであればだれもが経験していることだと思います。また「ピンチはチャンス」ということもあります。その状況を最小限にうまく切り抜ければチャンスが訪れることも多々あります。トラブルをどのように過ごすか?大切なテクニックです。ストックトンはメジャー5勝、ツアー11勝、チャンピオンズツアー14勝。ティーチングプロとして多くの有名ツアー選手を指導している。2023.9.25
(187)番手に関係なく、クラブは同じ強さで握ること。長いクラブでの失敗は握りすぎに原因がある。ホラス・ハッチンソン
クラブを握る強さでスウィングは大きく変わります。特にクラブが長くなるにしたがってボールを遠くに飛ばす目的があるために強くクラブを握ってしまい腕力主体のスウィングになる傾向があり、その結果弾道の距離と方向を失うことになります。クラブを握る強さは握力の3割程度。クラブヘッドの重さを感じながら遠心力を作り出し最大限の力を作り出します。練習時にいつも心がけたいことが「いかにクラブを強く握らないでスウィングできるか」。練習頻度にもよりますが、クラブのグリップが早く減ってしまうのは要注意です。2023.9.18
(186)ラウンドでチェックすることはひとつだ。ふたつではなく、たったひとつだ。様々考えて頭を混乱させてはいけない。かといって頭をカラっぽにしてもいけない。ケリー・ミドルコフ
普段の練習の成果を確かめるところがラウンドプレー。日頃行っているパフォーマンスをどれだけ発揮できたか、またはできなかったか?練習は制限や制約がないので色々と考えて集中してスウィングをデザインすることができますが、ラウンドプレーではまず同伴者とのコミニュケーションをとり、コースプレーのマナーを守り、コースへのマネージメントを考え、時間制限がある中でスウィングを考えてプレーする必要があり自身のスウィングだけに集中することは困難になります。練習で考えてコースでは考えることを少なくシンプルに。練習で考えないプレーヤーはコースで考え悩むことになります。2023.9.11
(185)真のグッドショットとは、最大の危機において、しかも最もそれが必要とされたときに、良いショットをすることだ。バイロン・ネルソン
調子のいい時に良いショットをすることはもちろん大切なことです。ゴルフは必ず調子が悪い時や境地にたたされて判断や選択を迫れれて緊張感の中でショットを要求されます。特にそういった時に良いショットすることはプレーのながれを変えてリズムをつかみ、あとのプレーを左右するワンショットになることは間違いありません。その時のためにゴルフは日頃の練習を行って準備しているといっても過言ではありません。ゲームチェンジャーショットのために。2023.9.4
(184)マナーが一番、スコアは二番。これがゴルフにおける憲法である。 エーブ・ミッチェル
「楽しむ」ゴルフをする最大の目的です。そのためにはプレーヤーはエチケットやマナーを守ってプレーをする必要があります。それを無視してプレーをすると他のプレーヤーに迷惑をかけてしまいます。迷惑をかけられたプレーヤーは不快感を感じて楽しめなくなるものです。どんなに腕前の高いプレーヤーでもエチケットやマナーが身に付いていなければ二度とプレーを共にしたいとは思わないものです。しかし、腕前が高くないプレーヤーでもエチケットやマナーが身に付いていればまたご一緒したいと思うものです。ゴルフは自身の人格や性格を世間にさらけ出すゲームとも言われています。スコアが一番、マナーが二番にならないように、楽しむために守りましょう\(^o^)/2023.8.21
(183)ほとんどのゴルファーは、力は大きなバックスウィングによって生まれる、という勘違いをしている。ジャック・ニクラウス
スウィングにおいて大きな力を作り出すためにはバックスウィングでしっかりとクラブヘッドの助走をとる必要があります。そのためには手腕だけではなく体幹を使い、肩と腰の捻転を伴ったトップスウイングを迎えることです。一般的にはアドレスで構えていた向きに対してトップスウィングではおおよそ肩が90度、腰は45度まわります。さらに大きな力をつくりヘッドスピードを速くするためにはトップスウィングでの肩と腰の回転差を大きくつくることです。例えば肩が100度、腰が30度といったように。自身の身体能力の範囲で捻転を伴ったバックスウィングからトップスウィングを。2023.8.14
(182)自分の能力以上のプレーをしようと思ってならない。ケリー・ミドルコフ
ゴルフは日頃の練習の成果をコースで試して楽しむゲーム。コースのプレーの内容は日頃の準備をどれだけしたかがカギになります。普段練習でできていないことはコースではできないものです。いかに自身の能力の範囲でプレーすることができるか。また持っている能力を出し切れるか。ゴルフの面白さであり難しさでもあります。能力以上のプレーをすると大きなトラブルを引き起こすことはご存じのとおりです。技術の高いプレーヤーほど自身の能力を知ってプレーをしているものです。2023.8.7
(181)アンジュレーションを生命とするボールゲームはゴルフ以外にはない。これは神がゴルフに与えた最も誇るべき特色である。ニュートン・ウェザエレット
ゴルフはアンジュレーションの中でプレーをする唯一のスポーツ。同じクラブでスウィングしてもアンジュレーションが変わるだけで難易度は大きく変わります。さらにライ(ボールの置かれている状況)や雨や風などの自然条件を受け入れてプレーをすることでイレギュラーが生じ、大きく幸運と不運を招くことになり、このことがゴルフゲームをおもしろく難しくしてくれるもので魅力のひとつです。ウェザエレットはスコットランドのコース設計家。2023.7.31
(180)7番アイアンも2番アイアンも、同じテンポでスウィングする。 ジャック・ニクラウス
近年、2番アイアンの代用でユーテリティなどが使われていますが、どのクラブでも同じテンポ(スウィングにかける時間)でスウィングをすることがナイスショットの秘訣ということ。一般的に飛距離を出すときにはクラブ番手を上げますが、それに伴ってアップテンポになって、リズム(スウィングの拍子)を失いタイミング(スウィング中の身体の動かす順序)がバラバラになりミスショットに。どのクラブでも同じテンポでスウィングすることで、リズミカルでタイミングのいいスウィングを手に入れることができます。特にクラブが長くなればなるほどゆっくりとスウィングしたいものです。2023.7.24
(179)頭はバックスウィングで右に回転していくが、首の後部はいつも同じ場所にある。これは「上の錨」。ジャック・ニクラウス
スウィングの基本動作は前にも述べたように回転運動。回転をより効率よく行うためにはセンター(軸)を確保することです。センターがしっかりしていれば回転もスピーディになり、クラブヘッドの軌道も安定することで再現性の高いスウィングを手に入れることができます。技術の高いプレーヤーのスウィングにはセンターがしっかりと存在します。これはパターからドライバーまでのすべてのテクニックに共通しています。単純なことでやさしく感じますが実は難しいことでもあります。また調子が悪くなったり、スコアーがまとまらなくなったときには、まずセンターの有無を確認してください。なければスウィングのすべてを失います。2023.7.17
(178)「下の錨」は両足、バックスウィング中、両足の内側で体重を支えることである。ジャック・ニクラウス
スウィングの基本動作は回転運動。ただし捻転を伴った回転運動。特にバックスウィングでは捻転を強く作り出すためには脚部の動きを制限する必要があります。そのための感覚が両足内側で体重を支えて力を蓄えて、ダウンスウィングでその力を目標方向に下半身先行で一気に放出することがパワーの源になります。飛ばすための秘訣はバックスウイングは上半身始動、ダウンスウィングは下半身先行です。2023.7.10
(177)トーナメントの最中の3フィート(約1メートル)の返しのパットは、たとえ入れることが出来ても、プレーヤーを疲れさせてしまうものだ。 ジーン・サラゼン
プロの世界でも1メートルのパットは簡単に入るものではないことをいっています。入って当たり前のようなこの距離もそれ以上の距離のパットを打つ時と同様にしっかりとラインを読みリハーサルをしてルーティンを守って打つこと。どんなパットでも同じ労力をかけて打つことが大切です。サラゼンはキゃリアグランドスラム達成のメジャー7勝。1935年のマスターズの15番のダブルイーグル(アルバトロス)で優勝。そのコメントで「ショットそのものよりも、このショットを打つために費やした膨大な練習量を誇りに思う」は有名。またサンドウエッジの発明者。2023.7.3
(176)パットは練習するほどうまくなる。それには、何時間立っていても疲れない姿勢をみつけることだ。 ジョージ・ロー
ゴルフのスコアの約43パーセントはパッテイングのスコア。一本のクラブで4割を占めることで、コースで一番使うクラブがパターになります。パターの出来次第でスコアは大きく変わります。一般的にアベレージゴルファーの多くは一番練習しないクラブがパターという事実があります。パターの技術はロングゲームのショットと違い身体能力に大きく左右されにくく、練習すれば早く身に付くものですが、精神的な重圧がかかりやすいものでもあります。キャディバックに入っているすべてのクラブを練習して、苦手なクラブを作らないこと。ローはL字パターを作った設計家。ニクラウスが使っていたのは有名。2023.6.26
(175)インパクトを終えたあとも、クラブヘッドはできるだけ低く出して、ボールを追うようにする。 バイロン・ネルソン
このことはスウィングアーク(クラブヘッドの軌道)が大きな円弧を描いていることをいっています。アークを大きくつくることでクラブヘッドを地面沿って長く置くことができインパクトをより確率よく迎えることができます。さらに、アークが大きいことで助走距離が長くなりヘッドスピードを上げることができます。弾道のコントロールをするためのスウィング中の大切な要素となります。技術の高いプレーヤーはアークが大きいのはご存じのとおりです。そして、アークを大きくするためには手腕に頼らずに、いかに体幹を使ってスウィングできるかがカギとなります。ネルソンはPGAツアー52勝、メジャー5勝、1945年の11連勝は有名な記録。2023.6.19
(174) いいラウンドの後は10球程度のボールを打っていいスウィングを定着させ、悪いラウンドの後は数百のボールを打って翌日に備える。 ジャック・ニクラウス
ゴルフは準備と記憶のゲームといわれています。上達していいスコアでプレーをするためにはやはり準備である練習を積み重ねる必要があります。上達している中でもその調子は良い時もあれば悪い時もあるのがゴルフです。帝王のニクラウスでも常に練習と向き合っていたわけです。ゴルフの本質がここにあります。いいプレーをするためには練習を大切にしてラウンドプレーに備える。そしてスウィングを自身のものにすることです。ただしその練習の内容が重要になります。どのように練習に取り組むか?2023.6.12
(173)唯一無二の鉄則がある。パットとは耳で行うゲームなり。 トム・モリス
この言葉は特にショートパットに言えることで、ボールを打った瞬間その行方を目線で追ってしまうと、顔を含めた身体が微妙に動き、ヘッドの向きや動きに影響を与えミスをしてしまうことです。意図したストロークを行うにはボールをヒットした後もボールのあった場所を見続けるくらいに目線を動かさないこと。しっかりとしたインパクトを手に入れることができます。ショートパットは目線の動きを制限してインパクトの音、カップインの音を耳で聞くことです。パットの上手い人ほど身体の余分な動きがないものです。モリスは全英オープン4連覇のパットの名手。2023.6.5
(172)テンポはスウィングの方法よりも、その人が作るものである。動作が早く、興奮しやすい人は当然早くなり、ゆったりした性格の人は、ゆっくりスウィングするものだ。あくまでその人に合った自然のものがいい。 ジャック・ニクラウス
スウィングのテンポとは、スウィングにかかる時間をいいます。一般的には二秒前後。性別、年齢、身体能力、性格などによってテンポの個人差があるのは当然のこと。その中で急いだスウィングよりもゆったりとしたスウィングを心がけた方がいい結果になっているのは周知のとおりです。これは急ぐと手腕の動きが主体になってしまうため。ゆったりと動くことで体幹を動かしアーク(クラブヘッドの軌道)を大きくつくり有利にスウィングできるものです。常に一定のゆったりとしたテンポを心がけてスウィングしたいものです。2023.5.31
(171)テクノロジーが、プレーヤーを少しこえてしまっているように感じる。少し行きすぎかもしれない。ゴルフは、人間と技量と道具が一体化していないといけないかもしれないと思う。テクノロジーだけでカバーしようと思わないでゴルフを深く追及し、楽しんで欲しい。 ジャック・ニクラウス
昨今、科学技術の進歩でゴルフ道具の進化は著しい。クラブ、ボール、スパイク、ウエア―など。特にクラブの進化はウエア―のようにゴルファーのスウィングやレベルなどの個性に合わせて細かく選ぶことができて有利にプレーを進めることができます。しかしそのクラブもある程度使い続けないとその良さや特性もわからないものです。自身に合ったクラブを選んだらある程度使い続けることも大事なことです。自身にクラブを合わせることと同じくらい、クラブに自身を合わせることも大切な技量のひとつです。2023.5.22
(170)ゴルフに逆転ホームランは存在しない。このゲームの勝敗は「自滅」によって決まる。ベーブ・ルース
ゴルフはほとんどの場合はストロークプレーで、他の球技と違い相手のプレーヤーと戦うものではなく、その相手はコースだったり、自分自身が最大の敵になるものです。そして自身のプレーのミスの大きさでスコアが決まるものです。18ホールのプレーは長丁場、「ミスを減らすこと」、「ミスを小さくすること」が好スコアに。ミスの質はゴルファーによって異なりますが、これらが練習の目的であり上達の秘訣になります。御存じベーブルースは伝説のスーパースターで元祖二刀流。ゴルフの腕前も凄くベストスコアが68で、プロゴルファー転向を考えたが、あのサム・スニードが「スタジアムから出ないで、俺たちの賞金が減るから」といったのは有名な話。2023.5.15
(169)ゴルフはあらゆるショットに際しては、自分がどうしたいと望んでいるかをはっきり自覚しなければいけない。 ハーヴィー・ペニック
プレー中、ボールを打つ前に、必ずそのショットの内容を明確にすること。つまり「やることを決める」ことです。ただしショットの前に状況を冷静に判断して、自身の能力の範囲で決断することです。ゴルフのスコアは結局、一打一打の積み重ね。丁寧に「判断」「決断」「実行」を繰り返し、ショットのクォリティを高めてスコアを作っていきます。これはコースプレーの経験を持って身に付くものです。ペニックはメジャーチャンピオンを育てたティーチングプロのレジェンド。「テーク・デッド・エイム」は有名な言葉。2023.5.8
(168)3打で乗せて1パットでもパーはパー。 ウォールター・ヘーゲン
規定打数パー4その内訳は2打でグリーンに乗せて2パットのパーですが、3打で乗せて1パットでもパーという俗にいう「寄せワン」のゴルフ。グリーンを外した時に3打目を寄せていかにワンパットで凌いでパーで上がれるか。いいスコアーで回るためにはパー3やパー5であっても同様。むしろこのパーはピンチをチャンスに変えてくれて、その後のプレーのリズムをよくしてくれるカンフル剤となります。ヘーゲンはツアーでのプロゴルファーの地位を確立させたメジャー11勝の功労者。2023.4.30
(167) 番手に関係なく、クラブは同じ強さで握ること。長いクラブでの失敗は握りすぎに原因がある。 ホラス・ハッチンソン
ゴルフはクラブを握る強さでスウィングの質が大きく変わるものです。特にクラブの番手が上がるほどクラブは長く軽くなり遠心力を高めるために軽く握る必要があります。一般的なミスはクラブの番手が長くなるほど遠くに飛ばそうとして強く握りしめて腕力にたよったスウィングをしてしまうことです。練習の目的のひとつとして大切にしたいのはいかにクラブを強く握らないでスウィングをしてボールを打つか。スウィング中の感覚として「ヘッドの重さを感じる」「シャフトをしならせるように振る」など。常に意識したいものです。クラブのグリップが早く減る方は要注意です。「クラブを握らなくなったら一人前!!」2023.4.23
(166)18ホールにおけるスウィングの運動時間ときたら、たったの5分間にすぎない。残りの膨大な時間は、すべて反省のために用意されたものだ。 ジャック・ウエストランド
18ホールをプレーする時間はおおよそ4時間半から5時間。その中で本当にそのプレーに能力を発揮してパフォーマンスをしている時間は人にもよりますが5分から精々10分ぐらい。それ以外の時間をどのように過ごすかが、プレーやスコアに影響を与えるのは違いありません。その時間の多くは終わったスウィングの反省やこれから行うスウィングの判断や計画に当てられるものです。その質はやはりラウンドを重ねて多くの経験を通して創めて高く身に付くものです。コースではいかに考え、立ち振る舞い洗練された行動をとり自分のプレーを有利に進めていくか。スウィングをしていない時間をどのように過ごすか?プレーの質を大きく左右する重要なテクニックです。ウエストランドは1931年全米アマ優勝の下院議員。2023.4.16
(165)もし本当にレッスン書が役立つならば、100冊読んでプロになれるかい? クリスティ・オコナー
この内容を最近の表現に言い換えると「もし本当にYOU TUBE が役に立つならば、100回見てプロになれるかい」となります。YOU TUBEで言っていることが間違っているということではなく、一番の問題は自身のスウィングで何がおこっているか、そしてラウンド中、何の問題を抱えてプレーをしているのか?その内容はもちろん一人一人違うものです。その問題を明確にして改善をするための練習を根気よく忍耐強く行うことです。その問題をみつけるには、信頼のできるプロのレッスンを受けることです。オコナーはシニアで活躍したアイルランドのプロ。2023.4.10
(164)1メートルのパットは、ミスするに十分な長さであり、ミスすれば体裁の悪い長さでもある。フィリップ・モンクリーフ
2021年〜22年度、米男子PGAツアー距離別パッテインング成功率のデーターで、90センチは99.53%、150センチは81.7%、210センチは61.45%とあります。これは世界のトッププロのデーターでありアベレージゴルファーであれば間違いなくその確率は低くなります。1メートル前後のパットの成功率を上げることができれば確実にスコアアップにつながるのは間違いありません。パットはロングパットの練習よりも、まずはショートパットの練習をすることが大切です。ショートパットのストロークが安定してくればミドルパットやロングパットにも影響があるものです。モンクリーフは1929年のR&Aのキャプテン。2023.3.19
(163)ゴルフでは、1にマナー、2にグリップ、3,4は適当に力んで、5にパッティング。ピーター・アリス
アリスは、英国出身欧州ツアー21勝、ライダーカップ8回出場の名選手。引退後は独特の間のある解説で、「必要な時に必要な言葉だけ発すればいい」と人気を集めたプレーヤー。ゴルフを楽しむためには他のプレーに対して絶対に迷惑をかけない謙虚な振る舞い、配慮が第一。第二に上手くなるためにはグリップを正しく握ることができればスウィングの技術は自ずとついてくるものと。第3,4では練習する中で力むことを経験して上達するもの。そして最後はパッテイングによってスコアーが決まるもの。多くのアベレージゴルファーはロングショットの練習は多くするのに対して、パッテインングを軽視して練習をしない傾向があるのは周知のとおりです。2023.3.12
(162)たとえ僅かでもライを動かしたならば、あなたのスコアは汚辱まみれ! ボビー・ジョーンズ
1926年全米オープンに出場したジョーンズは優勝争いをしていた中、ギャラリーが近くにいないラフに打ち込んでスコアを4でホールアウトしたように見えたが、彼は6と申告した。その理由は「アドレスの際、少しだけボールが動いた」と説明した。その結果1打差で優勝できなかったという話は有名。なんと高潔な行為だろうと賞賛の声が寄せられました。球聖といわれる所以です。さらに「私が他人のお金を盗まなかったといって、あなたは褒めますか?」とインタビューに答えたそうです。ゴルフはボールの置かれているライで大きくスコアは変わります。その状況を受け入れてプレーをすること、ゴルフの醍醐味であり難しさでもあります。2023.3.5
(161)「飛距離」は捨てても9割残る。「方向性」を捨てたら何も残らない。ナサニエル・クロスビー
ゴルフは弾道の距離と方向をコントロールするゲーム。飛距離を求め過ぎると方向性を失い、方向性を求める過ぎると飛距離を失うものです。ゴルフの難しさのひとつです。この二つを同時にコントロールするためのスウィングを構築する。打球練習の目的です。一般的にゴルフを始めたころは飛距離重視の練習になり、時間が経過して経験を積んで上達するにつれて方向性を意識した練習内容に変化していくものです。ゴルフを始めてできるだけ早く方向性を意識した練習の重要性に気が付くことができれば上達は加速します。クロスビーは1981年全米アマの優勝者で、歌手のビング・クロスビーの長男。2023.2.26
(160)ゴルフで一番厄介なのは、止まっているボールを前にして、あまりにも考える時間が多すぎることだ。 ミック・ジャガー
ゴルフはコース18ホールのプレー時間が一般的には4時間から5時間。しかしその中でスウィングにかかる時間はワンショット2秒として平均100ストロークでプレーしている方は200秒。つまり18ホール中、3分20秒しかパフォーマンスをしていなく、ハイレベルのゴルファーはさらに少ない時間になります。ゴルフはプレー中、ほとんどが考えているというのが事実。いいプレーいいスコアでプレーするためにはスウィングしている時間以外を、何を考えどのように過ごすかが大切なのはいうまでもありません。状況判断、自身のスウィングの計画と決断、気持ちの持ち方、同伴者との会話やプレーの駆け引きなどなど。ゴルフはメンタルといわれている所以です。ジャガーはご存じローリング・ストーンズのボーカル。スーパースターでゴルフの腕前はシングルプレーヤー。2023.2.19
(159)上級者のグリップが美しいのではない。美しいグリップの持ち主だから上級者になれたのだ。 アルヌー・マッシ―
ゴルフの基本はグリップ。クラブの握り方でスウィングはどうにでも変わります。このことは多くの名言として数多くのスーパースタープレーヤーが残していてこの場でも多くお伝えしています。ゴルフを始めてグリップが基本からかけ離れているプレーヤーは最初は上達がみえても早い段階でその進歩は止まるものです。また調子が悪くなったときはその原因がスウィング中の動作ではなくグリップやセットアップなどのスウィング前の準備などに多くあります。常にグリップはチェックを怠らずに、「正しいグリップの習得と維持」上達の秘訣です。2023.2.11
(158)握って構えて、しっくりこないときは、深呼吸して仕切り直しなさい。 トム・ワトソン
スウィングの結果はその準備で大きく変わると言われています。準備とはグリップ(クラブの握り方)、アドレス(ボールとの位置関係を含めた姿勢)、エイム(目標に対する狙い)があります。ボールに構えて何かしっくりこないことはゴルファーであれば経験していることです。それはいつもと握り方が違ったり、ボールと身体の位置関係がずれていたり、身体の体重配分が違っていたり、目標に身体が向いていなかったりなどなど原因は多々。原因を見つけるためには日頃の練習で、スウィング前の準備と細かく向き合うことが大切です。結果が伴わないのはその準備に問題があることが多くあります。2023.2.5
(157) 理想的なグリップとは、指も傷まず、皮がむけず、タコも出来ず、腕が疲れることもない。 サム・スニード
ゴルフの基本の「き」がクラブの握り方であるグリップ。握り方でそのスウィングは良くもなれば悪くもなるものです。練習の後に手腕には後遺症が残らないのが理想。手腕に負担がかかればこの言葉のような症状になることが、これは体幹の動きがおろそかで怠けている証拠です。体幹の肩や腰の動きがしっかりと機能してくれば手腕の負担が軽減するものです。また左手(サウスポーは右手)はグローブをして手の保護をするのに対して右手は素手というのが一般的です。特に右手に後遺症が残る方は要注意。そしてクラブのグリップの右手の接する場所のヘリの早い方は握り方に問題があります(-_-;)2023.1.29
(156) パットのラインは第一印象が正しく、修正するとたいがい失敗する。 ケリー・ミドルコフ
グリーン上でのパットのラインを読むというテクニックがあります。このテクニックはコースでの経験値を積み上げることが必要です。グリーン上でカップまでの上りや下りの距離を見て振り幅を決めたり、左右の傾斜を見て打ち出していく方向を予測したりして、ラインを読む力を身につけていきます。そして決めたことをおこなうこと。パットもショット同様に判断、決断、実行をリズミカルにテンポよく行うことが良い結果に繋がるいことはまちがいないことです。ところがラインを丁寧に読み過ぎて判断が鈍り、決断があやふやになり、うまく実行できずにミスをしてしまった。という経験はゴルファーなら誰もがしていることです。スウィングだけではなくスイング前の立ち振る舞いもリズムやテンポを大切に。ミドルコフは歯科医から転向した異色のプロゴルファー。2023.1.15
(155) トーナメント・ゴルフとゴルフがある。もう私はゴルフをしたいのだ。 ボービー・ジョーンズ
これはジョーンズが生涯アマチュアゴルファーを貫き、競技ゴルフを引退しようとしていた時のことばで、ゴルフには2つの種類があるといっています。「トーンメント・ゴルフ」つまり競技ゴルフをいい、それは精神的なストレスと向き合いながら一打の重みを大切にして勝負の世界を楽しむもの。それに対して2つめの「ゴルフ」はスコアよりも気の合うゴルフ仲間と会話や自然と触れ合いながらそのプレーを楽しむもの。年齢を重ねるとゴルフを好む割合が増えるのは確かなこと。いずれもゴルフには変わりなくプレーを楽しむことには変わりありません。どのようにゴルフを楽しむか、あなたは今どちらのゴルフに属していますか?2023.1.8
(154) すべてが順調に、すべてが想うままに、そんなゴルフは存在しない。そうならなかったとき、「ゴルファー」としての本質が判る。 ジャック・ニクラウス
長くゴルフをしていれば痛感していることで、どんなに調子がよくても一日完璧なショットを打ち続けることは不可能なこと。ゴルフはかならず、不運が訪れたり逆境に立たされて、緊張感が強くなり難しい選択を迫られるものです。その時にはじめてゴルファーの能力やその進化が問われます。そして持っているものをいかに出し切れるか。その時はかならずやってきます。日頃からその準備をしていきたいものです。2023.1.2
(153) 目的意識をもて。 ゲーリー・プレーヤー
ゴルフは毎ショットごとに状況が大きく変わります。スウィングをする前に、まずは目標までの高低差を含めた距離の確認、風や雨の影響、ボールのライと置かれている状況、ペナルティエリアや打ってはいけない場所の確認などの状況判断を行い、自身の能力を元に、クラブを選択、スウィングの選択、弾道のイメージをつくり速やかにプランを決めます。そして、リラックスをしてリズミカルにリハーサルをしてスウィングをします。状況判断してやることを決めスウィングする。コースではこれを繰り返してスコアを作り上げます。判断、決断、実行。やさしそうですがなかなか難しいものです。そのためには普段の練習の中でその練習をすることが大切になります。いかに目的を持って取り組めるか?2022.12.25
(152) スウィング中、左腕は曲げずに、ダウンスウィングでは右肘を右腰に。 ジャック・ニクラウス
このことはスウィングの主役はあくまでも左サイドといっているものです。構えからテークバックをとりトップスウィングで切り返してインパクトまで、左腕は緊張感を持って肘を曲げずに伸ばしスウィングの主導権をもち、右腕は肘を柔軟にて曲げ左腕の支援に徹するもの。インパクト後は左肘は曲がり右肘が伸びて手腕の入れ替えを行いフェースのターンを行います。いかに左サイドをリードさせてインパクトを迎えるか、左手にグローブをするのもそのためです。ゴルファー永遠の課題です。2022.12.18
(151) 膝のターンを制限する。 デービス・ラブ3世
スウィングにおいて大きなエネルギーを作り出す要因は体幹の動き方にあります。その中でもバックスウィングでは上半身と下半身の捻転をつくり力をため込み、ダウンスウィングでは下半身先行でそれを一気に放出する必要があります。そのためにはバックスウィングではできるだけ下半身の腰や膝を動かさないで上半身を回してトップスウィングをむかえ捻転を強く作り出すことです。よくいうことですがボールをうまく打つには「腰で打つ」という表現をしますが、このことを言っています。手でクラブを握っていることで手腕だけに頼ってしまい大きなエネルギーを出せないでミスに。いかに下半身を効率よく使いスウィングができるか!3世はゴルフ一家で育ちPGAツアー21勝、メジャー1勝、日本でも1勝。2022.12.11
(150) 目で追わず耳で聞け。デビッド・レッドベター
やはりゴルフではボールを見て打つことが第一の鉄則。ボールを見ることで顔の動きを制限できスウィングセンター(軸)の確保につながりクラブフェースの芯でしっかりとボールを打ち抜くことができます。しかし特にコースに出るとボールの行方が気になりインパクト前に早く顔を上げてしまいミスヒットに。技術の高いプレーヤーほどボールを見てインパクトを過ごしゆっくりと顔を上げてボールの行方を追うものです。このことはアプローチやパターのショートゲームにも言えることです。レッドベターは数多くのツアープロを指導するティーチングプロ。2022.12.4
(149) チップショットは、ゴルフにおける偉大な倹約家である。 ボビー・ジョーンズ
ゴルフは上達するにつれてショートゲームのテクニックが大きくスコアを左右します。そのひとつにチップショット(ボールを主に転がして寄せるアプローチ)があります。グリーンの近くからホールまでボールを転がして寄せることができ、ライも芝に深く潜っていない状況であれば有効なショットになります。同じ状況でピッチショット(ボールを空中に上げて寄せるアプローチ)をすると振り幅が大きくなりミスヒットをした時のリスクが大きくなります。またピッチショットはロフトの寝ているクラブで打つためにベアーグラウンドや冬場の芝が薄い状況ではフェースの芯に当てるのが難しいのに対して、チップショットはロフトが立っているクラブで打つためにライの影響を受けにくいものです。特に冬場はゴルフをゴロフで!2022.11.27
(148) 緊張感こそが、わたしに真の勇気と自信を持たせてくれる秘薬なのだ。 ジャック・ニクラウス
さすが帝王ニクラウスのお言葉。すばらしい! ゴルフは一般的に緊張感を強く感じるとスウィングに狂いが生じてミスショットになることが多くあります。しかし練習と経験を積んでいけば、そんな緊張感を感じながらも思うようなスウィングをして良いスコアを作り上げることができるのがゴルフの面白さであり醍醐味でもあります。その緊張感は練習場でのスウィングでは感じることが少なく、コースのプレー中しかも良いプレーができているときに多く訪れ、どのように接しながらプレーを続けていくかがカギとなりスコアになります。ほどよい緊張感の中、集中力を維持して良いスコアになる時もあれば、極度の緊張感に潰されてスコアを乱してしまうことも。いずれにしてもプレー中、この緊張感とどのように付き合っていくか、大きなテーマなのはいうまでもありません。2022.11.20
(147) 大多数のゴルファーはゴルフをプレーすることを知っているが、コースをプレーすることを忘れている。トミー・アーマー
ゴルフの楽しみ方のひとつとして、日頃の練習の成果をコースで試しスコアをつくり上げることあります。しかし、コースの難易度やコースコンディション、その日の天候などにスコアは大きく左右されることは間違いありません。練習してスウィングの精度を高めても、その取扱いをコース状況に合わせてプレーをするコースマネージメント(戦略)をしっかりと身につけなければ、いいプレーいいスコアーには結び付きません。例えば風が吹けば追い風、向かい風、横風などの情報を持ったうえでクラブや方向を決めスウィングを選択して実行する必要があります。マネージメントを学ぶためにはコース経験とやはり技術の高いプレーヤーとラウンドをすることですね。2022.11.13
(146) 人は心から楽しめるものにのみベストをつくせると、私は強く信じている。ちっとも楽しめないことに高い能力を発揮するのは至難の業だ。 ジャック・ニクラウス
ゴルフに限らず何事にもいえることです。楽しみかたは人によって異なると思いますが、そのひとつに上達があります。上達が実感できれば、ゴルフをより楽しんむことができることでしょう。他の楽しみかたとして健康のため、友人とプレーをする、四季を通してコースの景観、練習をすること、全国のコースをプレーするなどなど。ゴルフにはたくさんの楽しみ方がありますね。2022.10.30
(145) 良いショットを生み出す決定的な要因の5割はショットの計画(イメージ)であって、4割は構え(セットアップ)であり、1割はスウィングである。ジャック・ニクラウス
さすがスウィングの精度の高い帝王ニクラウスのことばです。良いショットを生み出す要因として、アベレージゴルファーにその割合がそのまま当てはまるかどうかは別として、良いショットを生み出すためには、スウィングだけではなく、おかれた状況を受け入れて、計画(イメージ)を立て、その状況に合わせた構え(セットアップ)をしっかりと整えてからスウィングでなければならないことは間違いのないことです。コースは練習場とその環境は大きく変わるためです。2022.10.23
(144) いいゴルファーは、フィニッシュでよろけない。 バイロン・ネルソン
スウィングの構成要素は、体幹の回転運動と移動移動。その結果バランスのいいフィニッシュを迎えてボールの行方を追うことができます。ナイスショットではフィニッシュがとれるのに対して、ミスショットではフィニッシュがとれずにバランスを崩してしまうのはゴルファーであれば経験していることです。特に練習場では最高の環境(フラット、足場が良く、ボールのライが良い、雨風のストレスがない)でスウィングができることでフィニッシュをとることが当たり前になります。コースでは練習場以下の環境でスウィングをするためバランス力は低下してミスショットを招きます。日頃からフィニッシュをとるスウィング、フィニッシュがとれてしまうスウィングを。ネルソンはメジャー5勝。PGAツアー通算52勝のうち、年間11連勝の記録は有名。2022.10.16
(143) ボールの行方は相手が見てくれる。ジャック・ニクラウス
スウィング中で最も大切なこと「ボールを見る!」。構えて始動してクラブヘッドでボールをヒットするインパクトまではボールを見続けること。したがって、弾道の行方は少し遅れたタイミングで顔を上げて見ることになります。ボールを見て打つことで顔の動きを制限することができスウィングセンター(軸)の確保にも繋がり、再現性の高いインパクトを手に入れることができます。ハイレベルのゴルファーとアベレージゴルファーのスウィングの違いのひとつに視線の動き、顔の動きがあります。特にコースでは行方を早く確認しようと顔を上げてミスをしてしまいます。ショートゲームも含めてボールを見て顔を残して打つことだけでスコアは変わります。2022.10.9
(142)パットのグッドフィーリングだけはすぐに忘れる。だからパターは毎日握るんだ。 リー・トレビノ
コースでプレーをする中で一番使うクラブがパター。スコアーの約4割をしめます。つまりゴルフが上手いゴルファーはパターが上手いといっても過言ではありません。そのホールのスコアを決定する最後のテクニック。グリーンに乗って1パットでホールアウトするのか、2パット、3パットになるのか?確実にスコアは変わります。上達のためには、ショットと同じように、またはそれ以上にパターの練習をする必要があります。上手いゴルファーは日頃の練習にパターを取り入れていることは間違いないことです。トレビノのフェードボールは有名。メジャー6勝、PGAツアー29勝。2022.10.2
(141)ゴルフスウィング中に考えられることはせいぜいひとつだけ。 サム・スニード
スウィングにかかる時間をテンポといいますが、その時間は個人差があったとしても2秒前後。たった2秒のパフォーマンスのために多くの時間を練習に費やして、弾道のコントロールを目的した動きを身につけていきます。一回のスウィングで複数の修正ポイントを意識してしまうとすべてができなくなるのは周知のとおりです。ワンポイントだけを飽きずに繰り返し行い、無意識でもできるようになったら、次のポイントに移り練習に取り込みます。私の経験上、調子が悪くなったときは新しいポイントを取り込むのではなく、過去にマスターできたはずのポイントが問題になっていることがほとんどです。つまり「くせ」を理解することです。ハイレベルのゴルファーほど自身のくせと向き合っているものです。2022.9.25
(140)プレーヤーは、ある程度競走馬のごとく緊張していなければならない。ゴルフで良い成績出すためには、緊張による精神の高揚が必要である。 ハリー・バートン
いいスコアーで回っているときやいいプレーが出来ているときは、決して意識しているのではなく自然に集中力があり、ある程度の緊張感を持って冷静に状況判断ができていて、自身の技量の範囲で決断をして、ミスをする怖さがなく自信を持ってスウィングをしているものです。極度の緊張感を持ってしまうとその症状として「のどが渇く」「まばたきが早くなる」「心臓の鼓動を感じる」「足が震えている」「呼吸が浅くなっている」「何も考えないで打ち急いでいる」などがみられて、いいプレーには程遠くなってしまいます。どうすれば、ほどよい緊張感を持ってプレーができるのか?むずかしい問題です。少なくとも緊張感を持った日頃の練習を続けることは大切なことだと思います。2022.9.18
(139)グリップの握りの強さの理想は、キャディーがクラブを渡す時の感触である。 サム・スニード
ゴルフはハイレベルのゴルファーほどグリッププレッシャー(クラブを握る強さ)は弱いものです。その強さは握力の3割程度。ビギナーや思うようにボールを打てないゴルファーほど遠くに飛ばそうとするあまりクラブを強く握り、クラブヘッドの減速を招き、フェースコントロールを失い、効率の悪い軌道になるものです。プレッシャーを弱くするためには、ポジション(握り方)やプレースメント(握る場所)を考えて打球練習をする必要があります。練習の重要課題のひとつとして、いかにクラブを握らないでスウィングをするか。上達の秘訣です。スニードの美しいスウィングは世界を魅了しました。2022.9.11
(138)スウィングしているその途中に、たまたまボールがあるという意識でスウィングすればいい。 サム・スニード
スウィング中もっとも大切なエリアがボールとクラブが当たるインパクト。インパクトの形でその弾道が決定されます。「どのような形でインパクトを迎えるか」がゴルファーの永遠の課題です。その時のイメージをいっています。いかにインパクト時に強弱をつけずにヒットスルーできるか。その瞬間に強弱をつけると、クラブヘッドの減速、軌道のブレを引き起こし、クラブフェースの管理も失われて大きなミスにつながります。一番身近ないいイメージとして素振りが上げられます。素振りにはインパクト前後の強弱がないのは周知のとおりです。いかに素振りに近づけてプレーができるか。現時点の自身のスウィングの教科書は素振りです。スニードはメジャー6勝、ツアー82勝。スウィンガー(スウィングでボールを飛ばすプレーヤー)で有名。ナチュラル・スウィンガー、ボーン・スウィンガーといわれ、世界中のゴルファーの憧れでした。2022.9.4
(137)ゴルフをプレーし続けるかぎり、幸せの後に必ず悲しみが訪れる。 ボビー・ジョーンズ
ゴルフ歴がながいプレーヤーほど、この言葉は身に染みているはずです。いいプレーでラウンドが出来たと思うとそのあとのラウンドは思うようにできなかったり、ゴルフの本質がここにります。また悲しみの後には幸せが訪れるものです。ただし、いいプレーが出来るように、幸運を手に入れるために練習をして次のラウンドに備えることがその条件です。これからのゴルフも幸運と不運を繰り返し経験します。ゴルフとはそういうゲームですね。2022.8.26
(136)何も考えずにボールを打ってはならない。 ゲーリー・プレーヤー
ゴルフはターゲットゲームのスポーツ。すべてのストロークに置いて目標を狙ってボールを打ちますが、その状況は毎ショットごとに大きく変わります。そのための準備として必ずやらなければならないのが、目標までの距離とその周辺状況、ボールのライ、天候の影響などを含めた状況判断をします。そして自身の能力を基にクラブ選択して、スウィングと弾道のイメージをつくり行動決断します。そしてスウィングを実行します。コースではもちろんですが練習場でもその準備をしてスウィングすることがコースでのプレーに繋がります。プレーヤーはメジャー9勝のキャリアグランドスラム達成ゴルフ界の偉人。遠征移動時の飛行機の中でもトレーニングをしていたのは有名な話。2022.8.13
(135)パターを持って、長い距離を歩く時が、最も幸せだ。 グレッグ・ノーマン
コースでは、毎ショット打ったあと次のストロークの準備として2〜3本持って球のある位置に向かうのがエチケットです。距離やボールの置かれているライ、天候などの影響など不測の事態に備えて複数本持ってあるくことが通常です。クラブをパター1本しか持たないということは、次のストロークで確実にパターで打てる場所にあって、しかも長い距離を歩くということは長いクラブでナイスショットをしたことを意味します\(^o^)/ のノーマンはメジャー2勝。PGAツアー20勝。欧州ツアー13勝。最近、騒がれているサウジアラビア資本のLIVゴルフのCEOに就任。 2022.8.7
(134)構えたら3秒で打つ。倉本昌弘
スウィングはリズムが大切ですが、そのリズムはスウィング前から始っています。自分の打つ順番になったときには、状況判断、自身の技量の範囲でやることを決断できていることです。あとはリズムよくリハーサルをしてスウィングを実行するだけです。ところがしっかりと決断ができていないと迷いがで生じて構えてから固まってしまい、リズムが無くなり思わぬスウィングになりミスをしてしまうことがあります。構える前にその準備が整って、構えてリズムよくスウィングすることができれば結果はついてくるものです。倉本さんは前PGA会長。レギュラー30勝、シニア3勝。早く打つことで有名。「人間のリズムは三歩から始まり、イメージが持続するのは三秒まで」といっています。2022.7.31
(133)スウィングの面は、一枚の円盤の外周上にあるべきだ。 ジャック・ニクラウス
飛球線後方からスウィングを見た時、クラブシャフトが描く面をスウィングプレーンといいます。その動きは単純な動きでシャフトが仮想された平面上をなぞるように動かしてスウィングすることで、より効率よく、再現性の高いものになり、ボールをより正確に遠くに飛ばすためには必要な要素です。レベルの高いプレーヤーのスウィングを見ると機械的にスピーディに動いていて、簡単にスウィングしているように見える理由のひとつがこのプレーンを取り入れたスウィングをしているためです。2022.7.24
(132)よいゴルフスウィングは、正しいバックスウィングの動きの反動で導かれるものである。 ジャック・ニクラウス
バックスウィングの始動をテークバックといいますが、テークバックは静から動に移る瞬間の動作です。その始動を手腕で動かせば手腕だけのスウィングになりやすく、力は半減し弾道のコントロールを失ってしまいます。ゆっくりとしたテンポで体幹の上半身始動で動かし捻転をつくりトップオブスウィングで力を蓄えます。そしてダウンスウィングでは下半身先行で手腕クラブが遅れて目標方向に向けて振り下されることで大きな力を生み出しボールに伝え弾道のコントロールをします。スウィングの始動で、いかに手腕を制限して体幹を積極的に動かして使うか!2022.7.17
(131)上手なゴルファーは、ボールを打つ前に、大切なことだけを考えるが、下手なゴルファーは、悪いことばかりを考える。 ジーン・サラゼン
ゴルフは一打一打の積み重ねでスコアを作りますが、その毎ショットごとに状況判断をして、自身の技量の範囲で戦略を立てて決めたことを実行します。やることを明確にして集中することで一打のクォリティーを上げることができます。ゴルファーのレベルや経験値にもよりますが、一打のクォリティーの低いプレーヤーの多くは、冷静に状況判断ができずに、自身の能力以上のこと、やってはいけないことを考えてミスをしてしまう傾向があります。練習で積み重ねてきたものを緊張感のあるコースで試す。ゴルフはその繰り返しです。2022.7.10
(130)スタンスの時の体重は左右均等、前後は土踏まずにある。 ジャック・ニクラウス
スウィングをより効率よく行うに当たり、ボールに構えた時のウエート配分。基本動作である体幹の回転と移動をよりスピーディにそしてバランスよくするための準備。最近ではクラブの進化などによりクラブヘッドをより地面に長く置いてインパクトを迎えるために土踏まずから拇指球に置いて構えるようにもなってきています。スウィングに入る前の体重配分はスウィング中の動きを左右することは間違いありません。プロのスウィングは真似できなくても、その準備である、ボール位置、姿勢、体重配分は真似をすることはできます。是非参考にして下さい。2022.7.3
(129)3フィートのパットは、ミスをするに十分な距離であり、ミスをすれば不名誉なほど短い距離である。フィリップ・モンクリーフ
1フィートは約30.48センチ。3フィートは1メートル弱になります。この距離は誰もが簡単に入れられる距離である反面、状況によっては誰もが外しやすい距離でもあります。この距離のミスパットの多くの原因は傾斜や芝目による物理的な要因よりも、精神的な重圧により心理的なものといわれています。また、短い距離のために入って当たり前という過信、油断して安易に打ってしまいミスをしてしまうケースも。普段の練習では、ほぼ入るものがいざコースでプレーをしているとその確率が下がるのが3フィートの距離。この距離を克服するには、やはり練習しかありません。モンクリーフは1929年度のR&Aのキャプテン。2022.6.26
(128)練習をやりすぎてはならない。新鮮で十分に思慮とコンセントレーションをもった一時間の練習は、疲労したときの練習の十倍も効果がある。 ジェフリー・カズンズ
アマチュアゴルファーの多くは、プロのように打球練習やコースでのプレーを多く持つことはできないのが一般的ですが、練習ができる時間や環境があるときには是非考えていただきたいことがあります。それは質の高い練習をすることです。とくに中年を過ぎてから、過度な練習量はは身体への負担が大きくなり質の低い練習になってしまうこともあります。ストロングポイントはさらにその上を目指す練習を。そして、身体の使い方、クラブの動かし方、数あるテクニックの中で自身のウィークポイントを明確にしてその改善を目的とした練習を飽きずに反復して繰り返すことです。「誤った打ち方で何万球も打ったら、取り戻すには同じ球数が必要」という格言もあります。上達の秘訣は練習の取り組み方といっても過言ではありません。練習もコース同様、一球入魂で!!カズンズはイギリスのゴルフ評論家。2022.6.19
(127)手抜きをすれば、敗北を認めてしまう姿勢ができてしまう。 トム・ワトソン
日頃しっかりと練習をして準備をいても調子のいい時もあれば悪い時もあるのがゴルフ。調子のいい時は考えることが少なくスイスイとプレーが出来てしまうものです。調子が悪い時はその原因を多く考えてしまい思うようにプレーが出来ずに諦めてしまうことも。うまくいかないのはどの部分なのか、またそこを修正するためにどのような練習をするべきか。調子の悪い時に自身のゴルフと向き合いどのように過ごすかが上達のカギになります。長いゴルフ人生、調子が上がらずに思うようにできない時の方が長い気がします。どう過ごしてどのように楽しむか。ゴルフの楽しみ方のひとつです。ワトソンはプレーが早いのが有名。メジャー8勝。2022.6.5
(126)Manners Makyth Golfers スコットランド古言
「ゴルファーは行儀が第一」という意。コース上の行動基準をいいます。他のスポーツにないゴルフの特徴のひとつとして、レフリーが立ち会わないこと。つまりゴルファーはプレーヤーとレフリーの一人二役をコースで演じなければならないわけです。規則に精通することは当然ですが、エチケット(礼儀作法)やマナー(態度)はゴルフをより楽しむためには大切なことです。ゴルフ規則1.2(プレーヤーの行動基準)参照。ゲームの精神の下で誠実に行動して、他の人に配慮を示すこと。そしてコースを保護しながらプレーをします。どんなにゴルフのテクニックがあってもエチケットやマナーを守らないプレーヤーとはゴルフをしたくないものです。ゴルフのお誘いが多いゴルファーはコースでの立ち振る舞いが優れていると考えられます。2022.5.29
(125)私は、イメージの中でパットをミスしたことはない。ジャック・ニクラウス
ゴルフはイメージが大切といわれています。ボールを打つ前にどのようなスウィングをしてどんな弾道をつくるか?頭の中でリハーサルをします。とくにパットはそのホールのスコアを決定するテクニックでプレッシャーも大きくかかり打つ前にネガティブになりやすいものです。そんな精神状態を払拭してリラックスするためのひとつの方法です。パットのラインをイメージしてそれに合わせて、ストロークの方向と振り幅を決めてリズムよく打つようにします。イメージ力をより高めるためにはコースでの経験も必要になります。2022.5.22
(124)もしゴルファーが、六日間一日に10分ずつパッティングの練習をすれば、一週間に一度まとめて60分練習するよりもはるかに上達が早い。レズリー・ショーン
パッティングは感覚依存のテクニックといわれていています。その感覚を身につけるには練習の間隔をあけずに、日々行った方が身に付きやすく、練習の間隔を置いてしまうと掴んだその感覚が低下してしまうといわれています。特にショートゲームの練習は身体への負担が少ないため反復して継続的に行うことができ、その効果は上がります。一方、ロングゲームは体力依存のテクニックといわれていて、その練習は身体への負担が大きく、疲労があるときの練習は効果が低くなりがちで体調を見ながらすることも大切になります。ゴルフは練習を積み重ねることです。ショーンはゴルフ心理学者。2022.5.15
(123)長続きの秘訣は、足で打つこと。サムスニード
ゴルフは手でクラブを握りスウィングをしますが、弾道のコントロールのできないプレーヤーの多くは上半身の手腕を主体にスウィングをしてミスを招きます。ハイレベルのプレーヤーはクラブを振るのに指先から足先まで全身を使いスウィングをして弾道のコントロールします。さらに大きなパワーを作り出して飛距離を出すためには下半身の使い方が必要になります。しかし歳を重ねることで体力は衰えていきます。体力の衰えは下半身からといわれていて、知らず知らずに下半身を使えないスウィングに。長くゴルフを楽しむためには足腰の強さとその動かし方が大切になります。スニードはツアー165勝、メジャー7勝で美しいスウィングで有名。2022.5.8
(122)ゴルファーの練習のやりかたには4種類ある。すなわちむやみやたらと練習するもの、賢明な練習をするもの、おろかな練習をするもの、ぜんぜん練習をしないものである。 バーナード・ダーウィン
ゴルフ上達には練習をしなければなりません。ただし練習すれば必ず上達するというものではありません。問題はどのような練習に取り組むか?その練習の仕方のひとつとして(30)でお伝えした「ゴルフコースはスウィングの欠点を発見するところであり、練習場はスウィングの欠点を直すところである」と。コースでのスウィングを検証してその問題点を改善できるように練習に取り組むことです。上達するゴルファーはつねに工夫をして創造的な練習を繰り返しています。壁にあたっている方はもう一度練習の内容を見直してみて下さい。ダーウィンはイギリスのゴルフ名評論家。2022.5.1
(121)まずグリーンを征することが肝心。ゴルフはパットのゲームなのだよ。ジョイス・ウェザレッドの父。
ゴルフはそのスコアーの約40%がパッティングの数。その重要性は周知のとおりですが、問題はロングゲーム同様にパットの練習にも取り組んでいるかどうか。どんなにすばらしいショットを打ってもグリーン上でパットが入る入らないで確実にスコアーが変わります。ハイレベルのゴルファーは間違いなくパットの練習を欠かさないものです。ゴルフが上手いプレーヤーは間違いなくパットが上手いということです。今後どれだけパットの練習に時間を費やせるか。スコアーアップを目指すなら最重要課題となります。ウェザレッドはイギリスの女性アマチュアでパターの名手。2022.4.24
(120)いいゴルファーはフィニッシュでよろけない。バイロン・ネルソン
ゴルフは他の球技スポーツにない特徴がいくつかあります。そのひとつにアンジュレーション(起伏)の中でプレーをします。フラットな場所と違いバランスが悪いことが特徴です。どんなアンジュレーションからも安定したバランスのよいスウィングをしたいものです。バランス力が上がれば確実にスウィングの精度も高くなることは間違いありません。そのためには日頃の練習からフィニッシュをとることが大切になります。練習場はフラットでバランスのとりやすい状況です。フィニッシュをとるというよりもフィニッシュのとれるスウィングを!ネルソンはツアー53勝。メジャー5勝。1945年に11連勝を含む18勝は今もツアー記録。牧場経営のため34歳で引退。2022.4.17
(119)ダウンスウィングは、脚と腰が動き出す前に、手と腕でやってはいけない。 ジャック・ニクラウス
ゴルフは手でクラブを持ってスウィングするために、小さな筋肉の集まりで器用な手腕に頼ってスウィングしてしまい良い結果につながらないことが。技術の高いゴルファーは大きな筋肉の集まりで不器用な体幹の肩や腰を使い大きなパワーを作り出しスウィングします。その体幹の使い方として、バックスウィングは上半身始動で肩から腰へ動かし、その反動でダウンスウィングは下半身先行で腰から肩に動きが伝わりクラブを振りぬきます。パター以外のスウィングには共通した基本的な動きです。2022.4.10
(118)年をとったら何でもかんでも妥協に走るのは、私は好みません。 陳清波
陳さんは台湾生まれで1959年日本オープンで初優勝。レギュラーツアー、シニアツアーで活躍されました。マスターズに6年連続出場して、ショットメーカーとして切れ味鋭いダウンブローは有名。私が20代後半の研修生時代当時、マスターズ中継のテレビ解説をされ、河口湖CCでアマチュアゴルファーや当時のレギュラーツアーのシード選手にレッスンをされていていました。私も何度かご教授頂いたことがあります。陳さんは当時還暦のお歳だったと思いますが、そのショットは5アイアンで200Y飛んでいたのを覚えています(@_@;)そして3Wで3パターンのショットを見せてくれました。?アゲンストに強いノースピンのややトップ気味の低弾道。?ターフをとらないでボールだけをクリーンに打ち抜く中弾道。?そしてダウンブローにターフをとり距離を出す中高弾道。今でもそのショットは目に焼き付いて離れません。世界基準のスウィングと弾道を目の前で解説付きで観させて頂いたのは今でも私の宝物です。2022.4.5
(117)飛ばない自分がなぜ勝てたか、って。そりゃあ、ゴルフは飛ばしではない。タイミングがすべてだからさ。 フレッド・ファンク
確かに飛ばすことができればプレーを有利に進めることができますが、同時に方向性も大切になります。スウィングの目的は弾道の距離と方向のコントロールがすべて。そのためにはタイミングを守ってスウィングすることと。タイミングとはスウィング中の身体を動かす順序をいいます。クラブを動かすにあたってバックスウィングはクラブヘッド→手→腕→肩→腰→膝→足の順序でトップスウィングに。ダウンスウィングは足→膝→腰→肩→腕→手→クラブヘッドでインパクトに。つまりバックスウィングは上半身始動で、ダウンスウィングは下半身先行でスウィングすること。タイミングを守ることで再現性を高めてより効率よく弾道のコントロールができるものです。ファンクは飛距離よりも方向性を重視したプレーヤーでツアー9勝。2022.3.20
(116)理由の一つは、行動やパフォーマンスを変えることがいかに難しいかを教えないからだ。 ケン・ブランチャード
ゴルフの難しさはその理由が多くあります。そのひとつに弾道のコントロールのできるスウィングを手に入れるには時間と労力が必要になります。一度できたことでも繰り返し行える再現性の高いスウィングを身につけて維持するには、常に練習と向き合うことが不可欠。さらにコースでは練習場と違い緊張感がより高くなり、ベストなスウィングを行うにはコースの経験も必要となり成功と失敗を繰り返すものです。コースでやりたい動きでスウィングをして良い結果になれば達成感を得ること間違いありません。あるプロが言っていたことですがスウィングは「生もの」常に管理していないと腐ってしまうものと。ゴルフの難しさであり面白さでもあります。ブランチャードは心理学者。2022.3.13
(115)頭はバックスウィングで右に回転していくが、首の後部はいつも同じ場所にある。これは「上の錨」。ジャック・ニクラウス
スウィングは体幹の回転運動が基本。そのときの中心としてスウィンングセンター(軸)の確保が大切になります。軸はおおよそ前傾をした上半身の背骨に沿った線と考えるのが一般的です。そして軸の上には顔がありその動きをみることで軸の有無を確認することができます。バックスウィングからインパクトまで顔の動きをできるだけ制限することができれば安定したクラブヘッドの軌道、さらにヘッドスピードを上げることにも繋がります。再現性の高い効率のよいスウィングを構築するには軸の確保が必要不可欠です。軸をつくってスウイングすること!単純なことですが難しいものです。ダフッたり、トップしたりしてフェースのスウィートスポット(芯)に当たらないときは、顔の動きを確認してみて下さい。下の錨は「111」参照!2022.3.6
(114)もしゴルファーが、6日間1日10分ずつパッテインングの練習をすれば、1週間まとめて60分練習するよりもはるかに上達が早い。レズリー・ショーン
パッティングはロングゲームのテクニックと違い、体力的な要因よりも精神的な要因が大きく支配しています。そのホールのスコアーを最終的に決定するテクニックで大きな重圧がかかかります。その練習方法のひとつで、日々の習慣の中に取り組み反復して行うことでその動きを身につけるもの。体力的にロングゲームの練習は毎日はできなくても、パッティングの練習はできるものです。練習方法を工夫してコースでその結果が良くなるように。ショーンはイギリスの心理学者。2022.2.27
(113)とどかなければ入らない。(ネバーアップ・ネバーイン) トム・モリス
パッテイングはそのホールのスコアを決定するもっとも大切なテクニック。どんなにうまく打てたとしてもカップインしなければ確実にスコアは加算されます。カップインするための条件のひとつとしてカップまでとどかなければ入らないということです。カップを少々オーバーする強さで打つことが大切になります。ただカップを大きくオーバーすれば返しのパッテイングが難しくなります。その強さを調節するのは日頃の練習が必要です。ミッサブルパット(カップまでの距離があったり、ラインが複雑で難易度が高いパッテイングライン)ではカップをオーバーすることよりも寄せることが必要になることもあります。モリスは第1回全英オープン準優勝。あと4回優勝。当時のセントアンドリュースのクラブプロでコース設計家でもあり、ゴルフクラブやボールの開発者。2022.2.20
(112)過ぎた失敗は忘れ、目の前のショットに専念し次のチャンスに賭ける。 ジャック・ニクラウス
コースでのプレーは一打一打めまぐるしく状況が変わります。打つ距離や方向、ライ、ボールが平らな場所にあるのか傾斜地にあるのか、風や雨の影響があるかどうかなどを判断。そして状況を受け入れて持っている能力の範囲でやるべきことを決断。そしてスウィングしてスコアーを作り上げていきます。上手くいかないでミスをしたとしても次のショットに引きづらないように集中して判断、決断、実行を繰り返していきたいものです。ミスはプレー終了後にその原因を検証して練習に取り組んで修正することです。2022.2.13
(111)右膝は、バックスウィングの「保険」で錨の役をする。 ジャック・ニクラウス
右膝(右ききの場合)は常時の伸ばすことなく曲げたままでスウィングを行うものです。特に注意したいのはバックスウィングからトップスウィングにかけて右膝が伸びてしまうと俗にいう右サイドの壁が無くなりダウンスウィングからインパクト、フォロースルーにかけての下半身先行動作でスウィングできなくなり手打ちになってしまいます。右膝を曲げたまま壁をつくりトップスウィングを迎えることができれば下半身で左サイドに力強く体重移動をしてスウィングできます。技術の高いプレーヤーほど右膝の動きは小さいものです。2022.2.6
(110)パッティングに優れた者は、常に勝つ。 ウィリー・パーク・ジュニア
ゴルフにおけるもっとも大切なテクニックはパッティング。スコアーの約43%がパッティングといわれていて上達すればするほどその割合は高くなります。1本のクラブでスコアーの4割を占めるクラブは他にはありません。つまり一番コースで打っているクラブがパターで一番練習しなければならないクラブになります。ところがアベレージゴルフファーの多くは一番練習しないクラブがパターといわれています。ショットのテクニックが変わらなくてもパターのテクニックが上達すればスコアーをよくすることができます。ハイレベルのプレーヤーほど日頃パターの練習をしているものです。2022.1.30
(109)自信が消えたら、どんなトッププロもただの人 セベ・バレステロス
コースで自信をもってスウィングできればミスの確率を低くできることは間違いのないことです。しかし状況によっては自信が持てたり持てなかったりするものです。ゴルフはミスのゲームといわれます。どんなに技術の高いゴルファーでもミスはします。ではどのように取り組めばいいか。そのひとつとして、ナイスショット(成功体験)を多く経験することです。練習場で出来たことをコース上で経験することです。コースでナイスショットを頻繁に打つことができれば精神的にも落ち着いて冷静にプレーすることに繋がります。まずは練習場でナイスショットを!セベはスペイン出身でメジャー5勝、日本オープン2年連続優勝、全世界で91勝のスーパースター。窮地に追い込まれての数々の奇跡的なショットは今も覚えています。2022.1.16
(108)練習をすればするほど幸運がもたらされる。 ゲーリー・プレーヤー
練習をしなければその技術を身につけ維持、さらに進化することはできないもの。ゴルフだけに限らないことです。しかし練習さえすればそれらを手中に収められるというものではありません。問題はどのような練習に取り組むか?練習の内容、質が問題です。実戦でうまくいかなかったことを詳細に分析して練習し改善してまた実戦で試してみる、その繰り返し。特に最近上達が見られない方は練習の内容を見直してみてはいかがでしょうか。「コースでのプレーをよくするための練習ができているか?」また練習内容に悩んでいる方は是非お出かけくださいお待ちしています。プレーヤーは1960〜70年代にニクラウス、パーマーとビック3といわれました。2022.1.9
(107)ルールは2つ承知していれば十分。すなわち、あるがままにプレーせよ。自分に有利に振る舞わない。 ハリー・バートン
ゴルフの大原則であるコースもボールもあるがままにプレーをすること。ところがあるがままにプレーが出来なくなる時があります。ボールが無くなってしまった時、ボールが池に入ってしまった時、ボールがスウィングできないところにある時など、そんな時にさらにゴルファーがゲームを平等に楽しむためにルールが必要になってきます。ルールに従いゲームの精神の下でプレーをします。ゲームの精神とは、誠実に行動する。他の人に配慮する。コースをしっかりと保護する。詳しくは「ゴルフ規則1・2プレーヤーの行動基準」を参考にしてください。安全第一で今年も楽しいゴルフを! 2022.1.2
(106)ゴルフの要素は、不公平にある。不公平にぶつかるのは君だけではなく、他のものも同じであることを忘れてはならない。それがゴルフの真の公平なのだ。 ジョン・ロウ
ゴルフはラッキー、アンラッキーがつきもの。フェアウェーセンターにナイスショットを打ったはずが、2打目のボールがディボット後にあったり、木がスタイミーでグリーンを狙えなかったりとゴルフの調子がよく順調にプレーをしていても、突然不運に遭遇してリズムを崩しスコアを乱してしまうことがあります。想定外の事態や状況に立たされた時に冷静に判断して、持っている能力の範囲で対応し、その被害を最小限におさえること。アクシデントマネージメントはゴルフのテクニックのひとつです。ロウはR&A(英国ゴルフ協会)規則委員長を20年務めた。2021.12.26
(105)ゴルファーなら誰でも知っているが、誰もがすぐに忘れる鉄則、それは「頭を動かすな」という教えだ。 ダイ・リース
よく耳にすることですが、練習場ではボールにうまく当ててスウィングできるのにコースではうまく当たらない・・・。その原因はいろいろあると思いますがそのひとつに「ヘッドアップ」があります。練習場ではプレッシャーは小さく何球も打てることで意図とする動きでスウイングすることができますが、コースではスコアを作るうえで、一球一球ていねいにスウィングをすることになり、プレッシャーが大きくなります。そのためスウィングの結果である弾道の行方が気になり、練習場より早く顔を上げてミスショットになるケースが多くあります。特にコースでプレッシャーを感じた時には顔を残してスウィングをしたいものです。2021.12.19
(104)冬が明けた時期にみられる過ちは常に、スウィングのタイミングが速すぎることにあることを覚えておくべきだ。 ボビー・ジョーンズ
ゴルファーであればだれもが経験している速く振り過ぎたことでミスショットになってしまうこと。特に冬の時期は多くみられます。ウエア―を着込んだ上に寒さのため体幹の可動域が狭くなり手腕だけにたより早く振ろうとしてしまうものです。スウィングにおけるタイミングとは身体を動かす順番をいいます。バックスウィングは上半身始動、ダウンスウィングは下半身先行で体幹を動かしてクラブを振ります。速すぎてしまうとタイミングを失い手打ち(手腕だけのスウィング)になります。プレー前には常に十分なウォーミングアップをして体幹を目覚めさせてスウィングすることです。特にこの時期はご注意を! 2021.12.12
(103)すべてのゴルフスウィングは下向きにボールを打つもので、すくい上げる打ち方は無い。 サム・スニード
正しいインパクトはクラブヘッド軌道の最低点(最下点)かまたはその手前で、やや下がり際でボールとクラブがコンタクトします。上手くインパクトが迎えられないゴルファーの多くはクラブヘッドの軌道がボールに対して上がり際でコンタクトすることで、ダフリやトップの原因になっています。クラブを上から下に振ることで、下がり際でボールを打つことができれば上達は間違いありません。 ボビー・ジョーンズも同じ金言を言っています。「ゴルフに打ち上げる運動は存在しない」2021.12.5
(102)シニアになってからは、筋力トレーニングはほとんどしていない。ストレッチを念入りにやっている。トム・ワトソン
ゴルフもスポーツである以上、もっている身体能力がスウィングを左右してしまうのは間違いのないこと。身体には200以上の骨と430以上の筋肉があり、さらに靭帯や関節をもってさまざまな動きをすることができ、スウィングもそのひとつになります。ストレッチングなどをして柔軟性を向上させることができれば筋肉収縮幅が広がり、関節の可動域が上がり質の高いスウィングを獲得することができます。柔軟性が低くなると体幹の動きが悪くなり、手腕だけのスウィングとなってアークが小さく軌道が不安定になり正しくボールにヒットできなくなります。さらに障害や怪我の原因にもなります。永くゴルフを楽しむためには柔軟性を高めることです。40年前の学生時代、来日したワトソンのハイドローボールを見た時の興奮は今も覚えています\(◎o◎)/! 2021.11.28
(101)練習場でも打ったことのないショツトを、本番でやってみようとすることなど、可能性ゼロ、非常識極まりない。 デーブ・マー
ゴルフは準備と記憶のゲームといわれています。コースでうまく打つために日頃練習して次のコースプレーに備えます。うまくできたテクニックはより精度を上げる練習。うまくいかなかったクラブやショットはその原因を明確にして修正しながら練習に取り組みます。コースでは色々な状況の中でボールを打つことを要求されますが、過去に経験したことがない状況で打つことが一番難しいもので、その結果が予測できないためです。経験したことがない状況をできるだけ少なくする練習も大切になります。さらに日頃練習していないテクニックは行わないことです。もしそんな状況に遭遇したら、リスクを最小限にするためのクラブとショットの選択をして、決して無理をしないでピンチを切り抜けることです。マーは1965年全米プロ優勝で教科書通りのスウィングで活躍。2021.11.21
(100)クラブがインパクトゾーンにあるあいだ、顔の左側が動かなければ選手になれる。ベン・ホーガン
ボールとクラブフェースが当たる瞬間をインパクトといいますが、スウィングで最も大切な瞬間。インパクトの形で弾道が決定されます。?構えたフェースの向き。?インサイドインのヘッド軌道。?クラブフェースのスポット(芯)でヒットする。以上3つの条件を満たしたインパクトを迎えることができれば理想的な弾道を手に入れることができます。そのためにはセンター(回転軸)をつくりスウィングする必要があります。軸をつくることで再現性を高め、よりスピーディーにスウィングすることができます。その軸を頭としたのがホーガンでした。そして頭を動かさないようにスウィングするにはインパクトまでボールを見ることです。ボールから目を早く離してしまうと弾道のコントロールとヘッドスピードを失います。ホーガンの「モダンゴルフ」は今も近代ゴルフの基本となっています。2021.11.14
(99)ゴルフは左手のゲームである。しかし、100人のうち、99人は右手でプレーをしている。 トミー・アーマ―
ゴルフは両手でクラブを握り、スウィングしてターゲットを狙うゲーム。右打ちの場合、左手を含めた左サイド(左肩左腰左足)主体にスウィングすることができれば弾道のコントロールはより高くなります。ところが多くのゴルファーは右利きのため右サイドを主体にスウィングして思うようにできなくしています。改善策の第一はクラブの握り方にあります。基本的なゴルフクラブの握り方は右手の支配を軽減するためのものです。左手が主役、右手は脇役で。その証拠として一般的に左手にはグローブをします。アーマーは全英、全米オープン、全米プロを制し優れたレッスンプロでもありクラブデザイナーで「よいスイングをしたいと思うのなら、握り方にこだわり、正しくグリップすること」といっています。2021.10.31
(98)ヘッドの重さを自覚しながら打つ。 ジャック・ニクラウス
スウィング中の感覚的特徴で、よく言われていることですがクラブヘッドの重さを感じてというのは、遠心力を利用して打つということ。そのためにはクラブを握る強さが大切になります。握力の3割〜4割が理想的。強く握ってしまうと遠心力も利用できずにフェースコントロールも失ってしまいます。練習量にもよりますが、クラブのグリップが早く減るという方は要注意です。特にヘッドスピードを最大にするフルスウィングでは柔らかく握る必要があります。クラブをいかに握らないでスウィングできるか?ゴルファーの最重要案件といってもいいと思います。2021.10.24
(97)パットほど、良いタッチが逃げやすいものはない。だから、パターだけは毎日必ず持て。 リー・トレビノ
スコアにおけるパターの占める割合は約43%。技術レベルが上がるほどその割合は高くなります。つまりコースのプレーで一番ボールを打っているクラブがパターになります。したがってスコアーを縮めるためにはパターの技術を上げることが必要なのはいうまでもありません。ところがアベレージゴルファーの多くは、プレー当日の朝の練習だけで日頃練習しないことでスコアーを崩しているようです。その理由としては練習する環境がないということが上げられますが、ぜひ工夫をして練習に取り組んで下さい。パターのレベルが上がればショットにも余裕ができてスコアーアップは間違いありません。トレビノはPGAツアー1970年賞金王、29勝。メジャー6勝。持ち球のフェードボールは有名。2021.10.17
(96)スウィング中に何も考えないようになれば、それ以上の素晴らしいスウィングはないといえよう。 ジャック・ニクラウス
ゴルフスウィングは時間にすると2秒ぐらい。ワンショットワンショット状況を冷静に把握して、持てる能力の範囲で行動プランを決めイメージしてリハーサル、そしてスウィングするものです。つまりスウィンング前にやることを考え決断することです。そしてスウィング中はそれを実行することに徹することです。しっかりと決断をしないでスウィングしようとすると迷いが生じてアドレスが長くなったり、躊躇してミスを招いてしまいます。コースでは判断→決断→実行のシステムをつくり、リズムよく繰り返しスピーディに行うことです。ナイスショット!ナイスプレー!をするために。2021.10.10
(95)他人に一番迷惑をかけるプレーヤーは下手な人ではなく、自分の腕前を知らずにプレーをする人である。 スコットランド古言
ゴルフをする目的の多くは楽しむということです。個人競技とはいっても一人でプレーするわけではありません。同伴のプレーヤーとお互いに楽しむものです。それにはエチケットマナーを守り配慮しながらプレーをする必要があります。お互いに配慮を忘れると迷惑をかけることに。技術的に劣っていてもエチケットマナーがしっかりとできているプレーヤーは一緒にプレーしても気持ちよく楽しいものです。ゴルフのテクニックを身につけるのと同時にエチケットマナーも身につけること。また先日、日本人初のマスターズチャンピオンの松山英樹プロが自叙伝を出版しました。その中でゴルフをうまくなる方法を聞かれ答えを一つ挙げるなら「自分自身を知ること」と言っています。2021.10.3
(94)飛ばしたければ、ヘッドに仕事をさせてヒットスルーする。 ジャック・ニクラウス
スウィング中の感覚的特徴は遠心力を利用してクラブを振るもの。そのたとえとしては、クラブヘッドの重さを感じながら。クラブヘッドの重さを利用しながら。クラブのシャフトをしならせるように。ゴルフクラブを手腕で強く握って振ると遠心力を利用できずに減速してしまいます。柔らかく握って手首をレバーとした「てこの原理」を利用して振ることが大切です。少し極端ですが、ゴルフクラブを強く握っているいるうちは半人前。柔らかく握れるようになれば一人前。特にフルスウィングでは必要です。2021.9.24
(93)トップでグリップがゆるめるのは、体が怠けている証拠だ。 ジャック・ニクラウス
スウィング中のクラブを握る強さをグリッププレッシャーといいますが、終始その強さは握力の3割程度にしてクラブヘッドの遠心力を利用してクラブを振るものです。上手くボールを打てないゴルファーの多くはプレッシャーが強くなり過ぎたり、強弱があったりして手腕に頼り過ぎて遠心力を利用できていないことです。プレッシャーを一定にするためには、握り方(グリップポジション)や握る場所(グリッププレースメント)を正しくつくり、体幹の動きでスウィングすることです。ボールを正確に遠くに飛ばすには手腕よりも体幹を意識して。手腕 < 体幹 !(^^)! 2021.9.19
(92)ボールはあるがままの状態で打て ゴルフルールの大原則
ゴルフの本質は自然を相手にプレーをするスポーツ。季節、気温、風、雨などの条件をすべて受け入れてプレーをするものです。ゴルフ発祥の地とされているスコットランドでは、「ゴルフは自然との戦いでそのためには困難に満ちた荒野ほど理想的だという考え方があります」今のメジャートーナメントを見ても全英オープンは他のメジャーとコースの内容が違うことが伺えます。そして、打つ場所が同じでもそのライ(ボールの置かれている状態)が変わることでショットの難易度が大きく変わることは周知のとおりです。仮に悪いライでも持てる技量で対応してその困難や不運を勇気をもって克服してプレーをします。またその結果が悪ければ練習して改善し、次に備え技術を高めていきます。ゴルフの醍醐味がそこにあります。2021.9.12
(91)Far and Sure ゴルフ格言
「遠く、かつ正確に」このことばはゴルフをよりうまく楽しむために必要な永遠テーマです。アベレージゴルファーの多くは前者の「遠く」を目的にスウィングしてプレーをします。その結果中々好スコアーに結びつきません。そしてコースのプレー、打球練習と経験を積んでくると「正確に」を取り入れたスウィングとプレーをするようになってきます。ゴルフを始めてできるだけ早い時期にこのことに気が付いて練習に取り組めば上達は保障されたようなものです。弾道のコントロールを目的としたスウィングのづくりはゴルフの最重要課題です!「より遠くに、より正確に」2021.9.5
(90)私がゴルフで最もおそろしい三つのものは、かみなりと、ベンホーガンと、ダウンヒル・パットだ。 サム・スニード
スニードはPGAツアー82勝、メジャー7勝の偉大なプレーヤーで、ライバルに同じ年齢のメジャー9勝のベン・ホーガンがいました。それはさておき、ゴルファーにとって本当に恐ろしいのはかみなりです。命に関係することで毎年落雷による事故が報告されています。プレー中にかみなりが接近した場合、即座にプレーを中断して安全を確保できる場所に避難することです。規則でも落雷を理由にプレーヤー個人でプレーを中断することができます。私も何度か恐い目に遭遇した経験があります(+_+)そしてダウンヒル・パットは命には関係ありませんが要注意です。状況にもよりますが1パットで入れえることよりも3パットをしないように。ファーストパットは確実に寄せて2パットで。3パットはそのあとのプレーに後遺症を残します(-_-;)2021.8.22
(89)Take Dead Aim ハービー・ペニック
その意味は、真摯に目的と向き合いなさい。ゴルフにおいてボールに向かってアドレスをした瞬間、目標以外の邪念を追い払い、ボールを打ち抜くことがあなたの人生で最も大切になるという意味を持っています。ペニックがその著書「リトル・レットブック」で最も重要なアドバイスとされた言葉です。ハービー・ペニックの教え子のベッツィ・ロールズが1953年全米女子オープンのプレーオフに残った時に電報で送ったテキサス訛りの言葉。そして彼女はそのプレーオフを制しました。2021.8.15
(88)ゴルフに年齢はない。これを行う強い意志があれば、何歳からでも上達する。 ベン・ホーガン
ゴルフを始める年齢はさまざまです。どの年齢で初めてもその目的は楽しむことですが、より楽しむためにはその本質を理解して上達することです。そのためには自身と向き合って練習を行い、コースでプレーをすることです。一度身に付いた技術も放って置くと無くなってしまいます。もっている能力を冷静に判断して長所は伸ばし、短所はその改善のため定期的に練習に取り込むことです。そしてその成果をコースで試します。ゴルフが好きで楽しめればその練習も苦にならないはずです。すぐに結果につながらないこともありますが、ためになる練習をして楽しむことができれば年齢を問わず上達は保障されたも同然です!2020.8.8
(87)自分自身のゴルフをせよ。 作者不明
ゴルフは個人競技のスポーツで直接、他のプレーヤーと戦うのではなく、その相手はコースであり自分自身になります。そのためベストパフォーマンスができるように全神経を集中してコースに対応たいものです。しかしゴルフは特に同伴のプレーヤーに影響を受けやすく、参考に出来るメリットもあれば、自身の能力以上のパフォーマンスをさせられてしまいミスを招いてしまうデメリットも。プライベートゴルフでも競技ゴルフでも他のプレーヤーを意識しないで、一打一打状況を冷静に判断して決断し、持てる能力の範囲内でプレーをしたいものです。そのためには練習で自身の技量を把握することが大切です。練習で出来ないことはコースでもできません。2021.8.1
(86)つねに、ボールをフェアウェイからはずすな。 作者不明
フェアウェイとはティーングエリアからグリーンの間にある芝を短く刈ってあるところ。ボールが転がり飛距離を稼ぎやすく、ボールを打ちやすいライ(ボールの置かれている状態)で、多くの場合、好条件で次のショットを行えミスヒットの確率が低くなるエリアをいいます。また航海用語で、「安全な航路」という意味があります。フェアウェイにボールを打つことができればトラブルに巻き込まれにくく、安全にプレーすることができることから「フェアウェイキープ」は好プレー好スコアーに導いてくれて、ゴルフがやさしく感じることさえあります。また難易度の高いコースはボールをフェアウェイに打つことができても距離や方向をコントロールしないと好プレー好スコアにつながらないこともあります。2021.7.25
(85)長い眼でみれば、結局「運」というものは、平等公平なものだ。 ボビー・ジョーンズ
スコットランドの諺に「ゴルフとは、自分だけ悪運をせおって、他のものはみんな幸運をせおっているように見えるゲームだ」とあります。ゴルフは運、不運はつきものです。特に長くプレーしていれば痛感させられることです。第一打をフェアウエーにナイスショット、第二打でディポット跡(クラブで芝を削った跡)にボールが(+_+) ゴルフはあらゆる悪運を耐えしのび、それに打ち勝つことを最高の美徳とするゲームと言われています。プレー中、ピンチばかりむかえていると冷静なプレーが出来なくなることも。常に一打一打を丁寧に献身的に行い、不運を招いてもその傷口をできるだけ最小に切り抜け、チャンスを待ちたいものです(-_-;) 2021.7.18
(84)どんなにすばらしいプレーヤーでも、すべてのグリーンにパーオンするわけではありません。 トム・ワトソン
パーオンとは規定打数(PAR)から2打を引いた数でグリーンに乗せることで、PAR5なら3打、PAR4なら2打、PAR3なら1打。ツアープロの上位でさえその数は18ホール中12〜13ホール。スコアーを良くするにはパーオン率を上げることは言うまでもありませんが、アマチュアゴルファーのパーオンの数はスコア100前後で平均2回、90前後で平均4回と少なく、多くのホールでグリーン近くでアプローチをしているわけです。ゴルフの練習はロングゲームと共にショートゲームを行うことが大切になります。まずはパーオンよりもボギーオン率(規定打数から1を引いた数)を上げるためにショートゲームの練習を!そして寄せワン(アプローチで寄せて1パット)の確率を上げることです。ワトソンのショートゲームは全盛期のころ常に攻撃的でピンチがチャンスに見えました。1982年ぺブルビーチで行われた全米オープン優勝。最終日17Hのチップインバーディは奇跡的でした\(^o^)/2021.7.11
(83)少し大きめのクラブで、優しくボールを打つ、それがゴルフのコツ。 ドン・ジャニュアリー
ゴルフは弾道の距離と方向のコントロールを目的としたターゲットゲーム。問題は何番で打つかではなくどこに打つか。つまり狙った場所にボールを打てればどのクラブで打ってもいいわけです。ただし、グリーン上はパターに限ります。練習と経験を積んだゴルファーであれば、各クラブの飛距離がおおよそ決まっているはずです。しかし、コースにでると色々な状況でボールを打つことを要求されます。ボールのライ、傾斜地、雨や風の抵抗がある場合などなど。その状況を冷静に判断して、固定観念や既成概念などに左右されずにクラブを選びターゲットに向けてスウィングしたいものです。特に上半身や手腕に力が入りやすいゴルファーは弾道のコントロールを目的に、日頃から大きめのクラブで優しくボールを打つ練習をしてコースで使えるようにしたいものです。ジャニュアリーは45勝で内メジャー1勝。シニアツアー22勝の活躍。肝に銘じていたのが、ボールを優しく打つこと。2021.7.4
(82)わたしは、1ラウンドに、3つか4つのミスをするものと、あらかじめ覚悟している。それゆえにミスをしてもくさらないのだ。 ウォルター・ヘイゲン
ゴルフはミスのゲームと言われています。どんなに技術の高い(ローハンディ)プレーヤーでもミスはします。ただしそのあとのプレーをどうするか?ローハンディのプレーヤーはミスの大きさにもよりますが原因を究明、修正して冷静にあとのプレーに繋げられるプレーヤーが多いことです。ハイハンディのプレーヤーの中には一度ミスをすると、その原因がわからないために不安や緊張のあまりミスショットを繰り返したり、ショックのため注意力や集中力が欠けて自滅してしまうプレーヤーもいます。ゴルフはボールを打つテクニックだけではなく、プレー中にスウィングをコントロールできるメンタルパフォーマンスも保有することも大切になります。一般的にワンラウンドでハンディの数だけミスが許されるゲームがゴルフです。重要なのは、ミスのあとのプレー! 2021.6.27
(81)アドレスして、なにか気になることが発見されたら、いったんやめて、スタンスを改めてとりなおすべきだ。ところが、たいていの一般ゴルファーは、そのまま打ってしまうのだ。ヘンリー・コットン
アドレスとはボールを打つためにクラブを握って構えることを言います。アドレスに入る前にこれから行うことを決めて、構えたらあとはリズムよくそれを実行することが大切ですが、アドレス後に、何か不安材料が浮かびそのまま打ってしまいミスになることがあります。周辺で集中できない事が起こったり、気になる事や迷いがあったり、実行することが決まっていないことなど。迷いや不安がある場合はいったんアドレスを外してその問題を解決して、再アドレスしてスウィングしたいものです。特に風の強い日は判断が難しくなるものです。毎ショットごとに準備をできるだけはやく行いスウィングに入りたいものです。スウィングのリズムが大切なの周知のとおりですが、そのリズムはスウィングをする前から始っています。ゴルフはコースでスウィングする時間以外の過ごし方も大切です。もちろん Play Fast で! 2021.6.20
(80)上手なゴルファーは、ボールを打つ前に、大切なことだけを考えるが、下手なゴルファーは、悪いことだけを考える。ジーン・サラゼン
ゴルフが難しいといわれる所以は多くありますが、そのひとつにプレー中、ボールを打つ前に思考する時間が多くあることがあげられます。大切なこととは冷静に状況判断、自身の能力を考慮してやることを決めてスウィングすることです。その反対で悪いこととは、その状況から失敗するイメージや、やってはいけないことに意識が捕らわれてしまうことで、迷いや怖さが大きくなって思うようなスウィングが出来ずにミスにつながってしまいます。もちろんこのよい思考を持つためには多くのプレー経験が必要なのはいうまでもありません。ボールを打つ度にやってはいけないことではなく、やりたいことに集中してプレーしたいものですが、なかなかできないのがゴルフです(^_^;) 2021.6.6
(79)ゴルフは体力よりも、主として「耳と耳との間のもの」によってプレーされるゲームである。ボビー・ジョーンズ
ゴルフが他のスポーツと違う特徴のひとつに、相手が他のプレーヤーだけではなくコースであるということ。そのコースも千差万別。仮に同じコースをプレーしたとしても季節や天候でそのコンディションは大きく変わり、まるで違うコースを回っているようにもなります。毎日変わるコースコンディションを受け入れて、コース攻略のプランをもってプレーをしなければなりません。もっている能力を発揮するには、頭(耳と耳との間のもの)を使い、自身のボールを打つテクニック能力をわきまえて冷静にプレーする必要があります。そのうえで体力が備わっていれば申し分ありません。ジョーンズの著書「ダウン・ザ・フェアウェイ」は有名。その内容はゴルフ上達のためだけではなく、真のゴルファーとはどういうものなのかを教えてくれます!(^^)! 2021.5.30
(78)早くミスせよ! ジョージ・ダンカン
この言葉はパットを打つ際に、ラインを読むのに丁寧にゆっくり時間をかけて打ってもよい結果になるとは限らないという意味。必要以上に時間をかけることで迷いを招き決断が鈍り中途半端な打ち方になってしまうことが・・・ラインの読み方はその難易度に左右されることなく一定の手順を踏みパターン化してルーティンをつくり、リズムよく行うことが大切です。多くの場合、ルーティンを守って、あっさりと直感で打つほうがいいことが!ただしその直感力は多くの成功と失敗の経験と練習が基で身につくことは言うまでもありません。そしてスロープレーの対策にもつながり良いプレーへと導いてくれます。ダンカンは1920年全英チャンピオンで早打ちで有名。2021.5.23
(77)テークバックは左サイドを一体化して、ゆっくり、最初の30センチを、スムーズに慎重に引く。 ジャック・ニクラウス
スウィングの始動をテークバックといいますが、その結果はテークバックで決まってしまうといっても過言ではありません。ゆっくり丁寧に始動することで体幹でクラブ上げ、アークを大きくつくり有利にスウィングをすることに繋がります。ところがテークバックが速すぎると体幹が動かず手先でクラブを上げてしまいアークが小さくなりミスヒットになってしまいます。さらに左サイド(左手、左腕、左肩、左腰、左膝、左足)を主体にクラブを上げることで、はじめてダウンスウィングも左サイドでクラブをリードして下せるものです。サウスポーの方は右サイド。グローブはその意味もあります。2021.5.16
(76)パターヘッドを走らせ、ボールをスウィート・スポットでしっかり打ち抜くことだけを考える。 トム・ワトソン
パターはそのホールのスコアを決定する最もメンタルなテクニックといわれています。特にショートパットにはっきりと表れます。そのミスとしてインパクトが緩み減速しながらヒットして思わぬ結果に。スウィングの特徴として振り子の原理がありますが、その動きは下に向けて加速します。すべてのクラブのインパクトは加速してヒットが基本です。そしてスウィート・スポット(芯)でヒットできれば順回転が強く転がりがいいのでカップのサイドから入ることも。ワトソンは新帝王と呼ばれPGAツアー39勝、メジャー8勝、賞金王5回、日本でも4勝のスーパースター。学生の頃、東ノ宮CCで行われたTVドリームマッチのアルバイトで来日したワトソンのプレーとハイドローを目の前で見て感動感激感銘\(◎o◎)/! 2021.5.9
(75)耳でパットせよ。 ジャック・ホワイト
この言葉はパットでヒットした後も転がるボールを見ないで頭を動かすことなく打ち抜くことができれば、意図とする結果を手に入れる確率が上がるというもの。特にショートパットでカップインを見るのではなく、耳で聞き結果を知るもの。ところがその結果が心配になり反射的にヒットと同時に顔を上げてしまうとストロークがスムーズに動かなかったり、フェースの向きがぶれたりしてミスヒットに繋がってしまう。パットの技術の高いプレーヤーのストロークは、頭はもちろん下半身も不動で機械的で感情がないように見えます。2021.5.2
(74)どうやったら敗者になったかを学びとったことのない勝者を、いまだかつて見たことがない。 ジャック・ニクラウス
ゴルフはミスのゲームと言います。どんなに技術の高いゴルファーでもミス(トップ、ダフリ、OB、3パット、池ポチャなど)はします。プレー後にその処置、処方をどうとるかが上達のカギを握ります。ミスを放置すれば再発する恐れがあります。コースでのミスを振り返り、原因を見極めて改善のための練習をすることです。それがスウィングのフィジカル的なこと、メンタル的なこと、またはマネージメント的なことなのか。次のラウンドに向けて準備をして臨みます。ゴルフライフとは常にその練習と向かい合い楽しむことといえます。どんな方法をもって取り組むか?帝王ニクラウスはPGAツアー73勝(内メジャー18勝)ですが、2位が58回。3位が36回。 2021.4.25
(73)「 才能は有限 努力は無限 」 松山英樹
この言葉は、先週、日本人で初めてマスターズで優勝した松山プロの座右の銘。学生時代に自室に掲げていた言葉。初出場から10年。容姿は頂点を目指すために鍛え抜かれた身体に変わり快挙達成!今もなおこの言葉を胸に、プレー終了後の練習はツアーでも有名。帝王ジャックニクラウス曰く、「松山選手は青木功プロと尾崎将司プロのいいところを組み合わせた選手」と以前から太鼓判を押していたそうです。私がマスターズを初めて観たのは40年前。日本人がグリーンジャケットに袖を通すのは夢のまた夢でした。日本のゴルフ界に大きな歴史を刻んだことは間違いありません。ありがとう\(^o^)/(涙) 2021.4.18
(72)打つ前にミスを考えると、設計図通りのミスになる。 ミッキー・ライト
ゴルフはメンタルなスポーツと言われています。その理由のひとつにプレー時間が長〜いこと。打つ順番が回ってきて集中してスウィングをする時間はそのプレー時間のほんのわずか。つまりコースでプレーしているとはいってもその多くは歩きながら考えている時間。考える内容の一番は次のショットについて状況を把握し判断してやることを決めて順番を待つもの。スウィング前に考える時間が長いことで考え過ぎたり、同伴者のプレーに影響を受け決断が鈍ったりして、焦りや不安によって感情がネガティブになりミスに繋がってしまうケースも。あくまでも自身の能力をもとに決断して、普段できている範囲でのプレーをしたいものです。ミスを考えるのではなく、決めたことに集中して実行することが大切になります。ミッキーは米女子ツアーで通算82勝、メジャー13勝はともに歴代2位。2021.4.11
(71)グリーンの外からパターを使うのが、沽券(こけん)にかかわると思っている気どり屋がいる。だが、アメリカではプロ競技でさえも、さかんに使われており、彼らはこれをテキサス・ウエッジと呼んでいる。 ダイ・リース
アメリカテキサス地方にあるゴルフコースの多くは、地面が固く乾燥していて芝が育ちにくい荒地が多く、通常のウエッジではアプローチが困難で、グリーンエッジからかなり離れたところからパターで打つことで確率よくカップに寄せることができたのがテキサス・ウエッジの名前の由来です。日本では特に冬の時期この状態になることがあり多くあり、ミスを軽減することができます。問題はボールとホール間の状況を冷静に判断して最小のスコアでプレーをするためのクラブ選択をすることです。状況によってはフェアウェーウッドやユーティリティでアプローチすることもありますが、そのための練習も必要になります。リースはライダーカップでキャプテンを務め勝利を収めた英国のトッププロ。 2021.3.28
(70)カップは常に諸君が思うより遠く、アプローチなら1ヤード、パットなら1フィートほど遠くにあることを忘れてはならない。 チャールズ・ベイリー
ゴルフ歴の長い人ほど身に染みて感じることでしょう。スコアーに直結するショートゲームは「カップに寄せる、カップに入れる」という目的を達成するために大事になり過ぎてショート(弱くなって)していまうことがよくあります。ボールとカップの距離、ボールの転がるライン、ボールのライやホールホールロケーションなどにもよりますが状況を冷静にみて自身の能力を見極めて決断し、プランをしっかりと決めてボールを打ちます。うまくできなかったのであれば、その原因がその状況にプランがあっていなかったのか?またはプラン通りにボールを打てなかったのか?ミスの原因を今後の課題として練習に取り組みたいものです。1フィートは30.48?。1ヤードは91.44?。ベイリーはイギリスのゴルフ評論家。 “ Be up ” 2021.3.21
(69)ゴルフは、セントアンドリュースのリンクスランドで、羊飼いが杖で小石を打ち、野ウサギの穴に入れっこしたのが始まりである。 ウォールター・シンプソン
ゴルフの起源については上記のスコットランドの発祥説からオランダ、中国の諸説などはっきりとわかっていないみたいですが、現代のゴルフの形に発達したのはスコットランドにおいてであるといわれています。最初は2人でプレーをしてホールごとの勝ち負けを決める「マッチプレー」が主流でしたが、人数の増加に伴い「ストロークプレー」が広まっていったそうです。因みに日本のゴルフコース保有数はなんとアメリカ、カナダに続き世界第三位【2019年】のゴルフ大国です(・。・; 2021.3.14
(68)1mのパットばかり、練習しなさい。 アーネスト・ジョーンズ
ご存じですか?スコアーの約40%を占めるのがパット数。コースで一番使用するクラブがパターです。したがって好スコア―でプレーするためにはパットのテクニックを高めることが重要になります。しかしアベレージゴルファーの多くはロングゲームのショットには練習時間を費やしますが、パターを含めたショートゲームの練習はあまり行わないようです。特にそのホールのスコアーを決定するグリーン上のパットのテクニックには大きなプレッシャーもかかってメンタルの強さも必要になってきます。その重要性を理解して工夫をして練習に取り組んで下さい。まずはショートパット。ショートパットのストロークがしっかりしていれば、ミドルパット、ロングパットも自信をもってストロークできると思います。ジョーンズはイングランド出身で、第一次大戦で片足を失いレッスンに徹し、アメリカに渡り多くのアマを指導した。2021.3.7
(67)“ Slow back Slow down ” スコットランド古言
ゴルフのスウィングは弾道の距離と方向のコントロールがその目的ですが、遠くに飛ばすという醍醐味もあります。そのためには体幹を効率よく動かしてクラブを振る必要がありますが、うまくボールを打てないゴルファーの多くは飛ばすためにクラブを手先で速く振ろうとしてスウィングアーク(クラブヘッド軌道)が小さくなり遠くに飛ばせなくなっています。より正確に飛ばすためにはスウィングアークを大きく作るために体幹の動きがカギを握ります。体幹は大きな関節と筋肉の部位のため時間をかけて動かす必要があります。速すぎる動きは手腕主導の動きになりミスを招きます。体幹でスウィングするためにクラブをゆっくり上げてゆっくり下す。やさしそうですがむずかしい。2021.2.28
(66)ゴルフスウィングは指紋のようなものだ。ふたつとして同じものはない。すべてが独特な形をしている。 ジェームズ・ロバートスン
プロのスウィングを見てもそうですが似たスウィングをしていてもその詳細は皆異なったものです。スウィングの目的は弾道のコントロール。その手法は一つではないということです。ゴルフスウィングは年齢、体形、骨格、身体能力(筋力、瞬発力、柔軟性、持久力など)、ゴルフ経験値などによって決まり個性があるものです。よくある話ですが有名プロのスウィングを真似て練習するというのは非生産的な方法です。能力を見極めて自身に合った最適なスウィングをみつけて練習することが上達の近道になります。そのためには基本を理解することから始めることです。ロバートスンはイングランドのゴルフ評論家。2021.2.21
(65)ゴルフスウィングで、右手がききすぎるという本能的傾向を抑制するのは、ゴルファーにとって永久の戦いである。 ジョージ・ダンカン
スウィングは一般的に、左手腕主導でクラブを振る方が、効率よくボールを飛ばせてコントロールすることができます。上手くボールを打てないゴルファーの多くは、右利きのため右手腕主導でスウィングするため、極端なアウトサイドインのクラブヘッドの軌道になり弾道のコントロールが出来なくなります。改善策として正しいグリップでクラブを握ることです。そして左手腕でクラブの重さを感じて、右手腕は左サイドのサポートに徹して左手親指をホールドするように握り、インサイドインのスウィングをすることです。クラブの握り方でスウィングは大きく変わります。左手にグローブ、右手は素手というのは意味があります。ダンカンは1920年全英チャンピオンで早打ちの名手。2021.2.14
(64)スローモーションで重いクラブを振る ハービー・ペニック
上達のための練習として素振りがあります。ただしそれを30秒、さらには1分かけてゆっくりクラブを振り、筋力やバランスを養う方法があります。身体を動かす順序としてバックスウィングは上半身始動(クラブ⇒手⇒腕⇒肩⇒腰⇒膝⇒足)でトップオブスウィングに、ダウンスウィングは下半身先行(足⇒膝⇒腰⇒肩⇒腕⇒手⇒クラブ)でインパクトを迎えフォロースルーそしてフィニッシュします。これをスウィングのタイミングといいますが、タイミングを覚えるには最適な練習方法です。タイミングが悪いと手打ち(手腕だけでクラブを振る)になり、ゆっくりと振れないものです。重いクラブであれば効果大。この方法はボールの位置に時計を置いて見ながらできるだけゆっくりと行います。タイミングよくスウィングできればバランスのいいフィニッシュと弾道のコントロールを手に入れることができます。ハービーは多くのツアー選手を育てた伝説のレッスンプロ。一度レッスンを受けてみたいプロはと聞かれたら、私はハービーと答えます。2021.2.7
(63)スウィングのスタートは、軽いワッグルと体重がわずかに左右に移動するのを感じながら始まる。 ジャック・ニクラウス
スウィングの難しさのひとつに始動があります。静から動に移る瞬間であるテークバックはそのあとの動きを大きく左右する動作になります。テークバックをリラックスしてよりスムーズに上げるために始動の予備動作としてワッグルがあります。手で握ったクラブをボールの横にセットしてスタンスをとった後にクラブヘッドがボールに当たらないようにクラブを小さく軽く動かすことで手腕の脱力とグリップの柔らかさを確認してクラブの重さ感じるものです。そして下半身をしっかり使うために体重を少し左右に動かして配分を確認します。優れたプレーヤーのスウィング前の予備動作は神経が手先から足先まで通っているのがわかります。全盛期のニクラウスの予備動作はターゲットに打つ凄まじい集中力も伝わってきました。2021.1.31
(62)ボールを遠くに飛ばしたいなら、ダウン・スウィングでクルミを割るくらいに強く左足踵をおろせ。 スコットランド古言
フルスウィングとは持ったクラブで最大の距離を出す目的で行うスウィングをいいます。そのためには手先から足先まで体全身を使い効率よくクラブを振る必要があります。バックスウィングでは上半身始動でトップオブスウィングへ、ダウンスウィングは目標方向の足(右利きであれば左足)に下半身先行で力強く体重移動してから、手腕そしてクラブを振り下りしてボールを打ち抜きます。思うようにフルスウィングでボールが飛ばないゴルファーの多くはクラブを握っている手と腕だけで強く振ろうとする傾向があります。全身特に下半身を使ってスウィングできれば飛躍的に飛距離は伸びるはず。その結果バランスのいいフィニッシュを迎えてボールの行方を追うことができます。道具は進化してもスウィングの基本は昔も今も大きく変わっていません。 2021.1.25
(61)ゴルフは、あらゆる困難と不運を、来るがままに受け止め、それに打ち勝つゲームである。 ジョセフ・ダイ
第一打をナイスショットして、気持ちよく第二打を迎えボールのところに行ってみると、ボールがディポット跡(ボールを打った際にクラブヘッドによって削り取られた芝の凹んだ跡)に入ってしまい困難な状況に遭遇。気持ちも凹みます↴ それでも冷静に状況を判断、決断して能力の範囲で最良の結果を出せるようにスウィングするのがゴルフ。ゴルフは常に自身の都合のいい状態でボールを打たせてくれるとは限りません。想定外の状況に立たされた時にどれだけ持っている能力を発揮できるか。ゴルフの難しさであり面白さでもあります。またピンチがあれば必ずチャンスも到来します。ピンチをうまく切り抜けてチャンスをものするために、日頃から準備をしたいものです。 2021.1.17
(60)ゴルフは、成功したショットの質ではなく、失敗したショットの質で決まる。 ニック・ファルド
ゴルフはミスのゲームと言われています。スコアは18ホールをプレーする中でミスショット(パット)の数を減らし、その質を上げられるかがカギになります。そのためには、自身のコースでのプレーやスウィングを客観的に診断して、ミスの原因を明確にしてその改善をするための練習に取り組まなければなりません。コースは自分の技量を証明する場所で優れているところ足りないところを教えてくれます。練習場は自身の優れているところを維持して、足りないところを改善修正をする場所です。練習はどれだけしたかではなく、どのような練習をしたかが大切です。目的意識を持った練習、コースでナイスショット(パット)を打つための練習を!! ファルドは私が学生の頃の憧れのスター選手。イングランド出身、メジャー6勝。現在ゴルフ解説で活躍。 2021.1.10
(59)ゴルファーはグリップを見ただけで腕前がわかる。 作者不明
以前にもグリップの重要性はお伝えしてますが、唯一、身体とクラブの接点。その接続次第で大きくスウィングは変わりそのゴルファーの運命を左右します。私たちがレッスンで最初にチェックする事案。特に壁に当たっている経験者はグリップを見直すことが大切。グリップの目的はスウィング中、クラブフェースを感じながら遠心力を最大限に利用できること。そのためのつくりとして?左右の親指と人差し指の間にできた「しわ」が右肩を指す ?左手主導の左右手の一体感 ?クラブヘッドの重さを感じられる柔らかい握り。またグリップを変えるには想像以上に時間と労力がかかります。年始にあたりもう一度、基本に立ち戻ってみては! 2021.1.4
(58)一度に多くのことを考えては、ステディ(堅実)なプレーは不可能だ。ウォルター・シンプソン
スウィングの目的は、ボールの弾道のコントロール。そのためには手の指先から脚の指先まで全身をどのように動かしてクラブを振るかを考えてスウィングを構築する必要があります。ただしそのポイントはワンスウィングで一つまたは二つまでです。いっぺんに多くのことを取り込もうとすればすべてを失い元のもくあみ。経験者であればご存じのことと思います。結局のところコースで通用するスウィングになるまでには、その問題点を明確にして、修正優先順位を決めてひとつひとつ積み上げて献身的に練習に取り組むしかありません。一つできたらまた一つと尽きることがありません。その過程を楽しむのもゴルフの面白さであり難しさです。シンプソンは1843年スコットランド生まれ、貴族のゴルファーで詩人。「ジ・アート・オブ・ゴルフ」は世界最古の本格ゴルフ書。そのひとつの詩「素晴らしいロングドライブ、ピンに絡まるアイアンショット、次々に沈むロングパット。夢の中で私は英雄になってしまうのだ。」 ゴルフの浪漫。
(57)ゴルフは難しい。自分のスウィングやショットが完成したと思うことがよくあるが、翌日には自分の帽子さえ、打つことが出来なくなったりするものだ。 ジャック・ニクラウス
ツアープロでさえ、初日ハイスコア―が出ても2日目には10打前後スコアーを落としてしまう場合が多々あります。その理由としては、自身の体調、ショットの調子、精神面や感情のコントロール、コースのコンディション、天候など様々な要因がありますが、それらをすべて受け入れてプレーをするのがゴルフです。そのための準備を日頃から継続的に行い、情熱をもって取り組み、楽しみながらその道中を過ごすことがゴルフ上達につながることと信じたいものです。あのニクラウスでもアベレージゴルファーと気持ちは同じなのは安心できます。
(56)肩から力が抜けて、ようやくゴルフも一人前。 グレナ・コレット
ゴルフに限らず、他のスポーツにも言えることですが、緊張感が高まると下半身がふわふわして安定感を失い、上半身に力みが入り思うようなパフォーマンスが出来なくなることがあります。思っていても中々改善できないのが現実です。そんな時にやって頂きたいのが深呼吸、できれば腹式呼吸。3秒かけて鼻から吸い込んで、6秒かけて口からゆっくりと吐き出します。吸うときにお腹を膨らませ吐くときへこませる方法。体内に酸素を多く摂取して脳の働きを良くして、上半身の力みをとる効果があります。是非、ショットの前のルーティンに取り入れて下さい。コレットは、女性版ボビージョーンズと言われ全米女子アマで6回優勝。その美貌と気品からハリウッドから何度もオファーがあったプレーヤー。
(55)ボールが打てて半人前、ルールがわかって一人前。 ジョセフ・ダイ
ゴルフはボールをコントロールして打って、スコアを競うゲームです。その大原則として「コースはあるがままにプレーし、球はあるがままにプレーをします」がありますが、ゴルファーであればご存じのとおりコースでプレーしていると「あるがまま」でプレーが出来なくなることが多く出てきます。ボールがカート道にあって打てない、ボールが無くなってしまった、池に入ってしまったなどなど。その時にルールに基づいて正しい処置をとりプレーを続ける必要があるわけです。ルールを知らないとそのスコアも台無しになってしまいます。またルールを熟知することは自分の都合に合わせて活用することもでき、テクニックのひとつになります。1ラウンドに1つのルールを身につけることができれば、そのレベルアップは間違いありません。ダイは全米ゴルフ協会ルールの権威で、米男子ツアー初代コミッショナー。
(54)大空、雲、美しいアンジュレーション(コースの起伏)と白いバンカー、スコアカードから顔を上げて、本物のゴルフを楽しみなさい。 ハロルド・ヒルトン
確かにゴルフは、結果であるスコアがすべて。良ければ数日気分よく過ごせるし、悪ければ凹んで気分も乗らないことはゴルファーであれば経験することです。しかし、ゴルフはスコア以外にも楽しめることが多くあります。天気が良ければより景色や景観を楽しみ、自然と触れ合うことができます。同じコースをプレーしても季節によってコンディションが変わりその顔は大きく変わります。さらに初めてのコースでは、その緊張感は格別です。そしてコースでは日常生活から解放されてリフレッシュできます。また多くの人と出会い一日プレーを共にする楽しみがあります。ゴルフの楽しみ方は無数です。ヒルトンは英国のアマで1892年全英オープン優勝。
(53)ゴルフという不思議なゲームの中で、最も不思議なゲームはパッティングである。 ボビー・ジョーズ
コースで一番打っているクラブ、それはパターです。約スコアの40%を占めますが、アベレージゴルファーの多くは、プレー当日の朝、練習グリーンで打つだけで、ほとんど練習しない方が多いみたいです。スコアアップを考えるのであれば最重要課題。パターはロングゲームなどと違い身体能力にさほど影響されず、練習を積み上げていけば、年齢性別に関係なくそのテクニックを身につけることができます。但し、そのホールのスコアーを決める最後のストロークということで最も精神的な重圧がかかるテクニックでもあります。1メートルのパット、練習ではほぼ入るのに本番では難しくなってしまうのがパターです。日頃の練習が大切です。ジョーンズはご存じマスターズの創始者。2020年は初の秋開催となりました。
(52)バンカー・プレーに対する私のアドバイスは、次の通りだ。「けっして欲張ってはいけない、ボールを出すだけで満足せよ」 ハリー・バートン
バンカーは砂のエリアで芝や土が取り除かれた窪地をいいます。芝の上からボールを打つのと砂地からボールを打つのではその対応は異なります。フェアウエーバンカーは距離を出すために、ボールに直接ヒットし、グリーンサイドバンカーは直接ボールをヒットしないエクスプロージョンでショットします。さらに窪地のため飛球線上の土手の高さをクリアーする弾道の高さを考慮してクラブ選択する必要があります。そして砂地のため足場が不安定になりバランスを崩しやすく、さらにボールのライによってはその難易度は大きく変わります。アベレージゴルファーの多くは練習する機会が少ないために苦手意識を持っています。この名言は消極的に聞こえますが長くゴルフをやっているゴルファーであれば痛感していることです。まずは次のストロークを同じバンカーで行わないことです。
(51)いい準備が出来るゴルファーは、いいプレーが出来て、結果はついてくるものだ。 ジョニー・ミラー
ゴルフは準備と記憶のゲームといわれます。良いプレーをするためには、朝の第一打を打つティーイングエリアに立った時にどれだけの準備してそこにいるか。体調管理などのコンディションづくりと練習をしてスウィングの準備が整っていれば、精神的にも緊張感や不安を軽減でき、リラックスしてプレーに臨むことができます。その準備の方法は皆さん自身で合うものを見つけることです。そしてプレー当日はコースにスタートの一時間前に到着して心身共に余裕をもってウォーミングアップして臨みたいものです。ミラーは73年全米OP最終日8打差をひっくり返し優勝「奇跡のジョニー」のニックネームがある。メジャー2勝。引退後は質の高いTV解説でファンを増やした。
(50)コースからスコアーだけを持ち帰るものには友人はできない。誠実な人に対してゴルフは多くの友情と信頼をお土産にくれる。 赤星四郎
ゴルフは個人競技とは言っても一人ではプレーはできません。その日一日コースでのプレーを共にするゴルフ仲間あってのもの。少し言い過ぎかもしれませんが、ゴルフは必ず訪れる困難や不運とを受け止めてこれに打ち勝つゲームです。お互いにナイスショットには成功を称え、ミスショットには励まして、勇気と忍耐をもって克服するものです。スコアーに表示されない最高のショット、思わぬ酷いショットの数々はプレー後のゴルフ談義になります。プレー前、プレー中、プレー後、ゴルフ仲間が多いほどその楽しみは多くなります。赤星四郎は2度の日本アマ優勝など、弟の六郎と共に日本ゴルフ界に大きく貢献したアマチュアゴルファー。コース設計家としても有名。
(49)愚者はまぐれ当たりを自慢し、賢者はミスショットから多くを学ぶ。 スコットランドの古言
ゴルフ上達の一つとしてコースでのプレーを検証して、次のラウンドに備えることがあります。良いショットは記憶して、悪いショットは改善するために練習する必要があります。練習の目的は練習場でナイスショットを打つためではなく、コースで緊張感の中、持っている潜在能力を最大限引き出してプレーできるかということ。そのための練習をどのように取り組むかがカギを握ります。練習はその目的を明確にして!常に考えたいのはコースのゴルフと練習のゴルフをリンクできれば上達もより加速すると思います。ゴルフは唯一、練習の場と実践の場が違うスポーツ。
(48)職人の腕はその道具でわかり、ゴルファーの腕は、そのクラブでわかる。 エドワード・レイ
1910年代の名言ですが、ゴルフクラブは当時と今では比べものにならないほど進化しています。クラブを選ぶときに大切なのは世間で言われているいいクラブ、売れているクラブが自分自身に合っているクラブとは限りません。ある程度スウィングが安定したら、自身に合わせてクラブを選ぶことも大切です。身長によるクラブの長さやライ角。ヘッドスピードによるクラブの重さとシャフトの硬さ。スウィングのパターンによるシャフトのキックポイント、トルク。構えた時のヘッドの形状を見た時の安心感などが、みなさんそれぞれ違うのです。できれば試打をして打ち比べたいものです。今の時代、自分に合ったクラブを探すのも技術です。そして、選んだクラブとの信頼関係ができるように手入れをして大切にして使い続けることです。上級者のクラブにはそれがあります。レイはイギリスのロングヒッターのプロで全英、全米オープンのメジャーチャンピオン。
(47)スウィングで本当に力が必要とされるのは、使ったクラブをバックに戻すときだけだ。いいゴルファーは、フィニッシュでよろけない。 バイロン・ネルソン
やはり良いスウィングというのは再現性が高くバランスがいいものです。その理由としては体幹を主体にクラブを振りボールを打っていること。そのスウィングは見た目は力みがなく軽く振っているように見えていますが大きなエネルギ―を効率よく作り出すができます。ところが手腕でクラブを振っているスウィングは早く力強く見えますが、力みが感じられ出力も小さく、その結果フィニッシュが取れないものです。最高の環境である練習場では、どのようなスウィングをしてもフイニッシュをとることが大切です。もし、フィニッシュがとれないのであれば手腕でスウィングしている恐れがあります。綺麗なフィニッシュを!!ネルソンはツアー52勝、メジャー5勝、1945年11連勝を含む18勝の記録がある。
(46)夢を追い続けてほしい。それがゴルフだろうと、歌うことだろうと。 アニカ・ソレンスタム
ゴルフには色々な楽しい方がありますが、そのひとつに自身の目標の達成、夢の実現があります。自身の潜在能力を少しづつ引き出して、いままで以上の好プレー、苦手なテクニックの習得、ベストスコアー更新とできなかったことをできるようになること。改めて自分の能力が発見できると、さらにゴルフの面白さを気づかせてくれます。そのためにも日々の練習をどのように取り組むかが大切になってきます。その練習も楽しみながらできれば最高です。何事にも言えますが上達の秘訣として間違いのないことは「心底 楽しむこと!」ソレンスタムはスウェーデン出身で米国72勝、メジャー10勝の史上最強の女子プロ。ルックアップ打法は有名。
(45)硬直(テンション)は、まずグリップとペース(歩き方)から現れる。ボビー・ロック
コースでは心身共にリラックスしてプレーをすることがナイスショツト、ナイスゲームに繋がることは間違いないことです。スタートホールでは過度の緊張のため硬直に襲われたり、いい調子でプレーしている中でもチョットしたことがきっかけでミスをしてリズムが壊れて立て直せずにプレー終了。そんな時は上半身に力が入り、スウィング中のグリッププレッシャーが強くなりミスショットに。プレーのペースも必要以上に速くなってることがあります。肩の脱力のための腹式呼吸、ソフトグリップでの素振り、遅延にならない程度のリズムある歩き方、周りの景色に視野を広げるなど。プレー中いかにリラックスできるか自分なりにその方法を見つけることが大切です。ロックは南アフリカ出身で全英4回優勝、パターの名手。
(44)あなた自身のプレーをせよ。常にあなた自身のできる範囲内でのプレーをせよ。作者不明
ゴルフはその競技方法がストロークプレーとマッチプレーで行いますが、そのほとんどはストロークプレーで相手は他のプレーヤーではなく、自分の技量をもとにコースを相手にマネージメントをしながらプレーをして最善のスコアーを作り上げていくというものです。とはいっても他のプレーヤーのスウィング、ショット、そしてスコアーが気になるのは言うまでもありません。特にプレー終盤、他のプレーヤーと僅差で競っている場合などでは意識をし過ぎてしまうあまり、自分のプレーを見失いプラン以外の能力以上のことをしようとして崩れてしまうことが多々あります。状況がどうあれ、誰と回っても結局ゴルフは一打一打を丁寧に持てる能力の範囲で積み上げていくしかないわけです。同伴プレーヤーのプレーは自分のプレーの参考程度にすること。
(43)ゴルファーの最も崇高な目的は、人を驚かすようなすばらしいショットではなく、ミスをひとつひとつ着実に減らしてゆくことである。 ジョン・ヘンリー・テラー
ゴルフはミスのゲームと言われ一流のプロでもミスをします。上達にはそのミスをできるだけ減らし、その大きさをできるだけ小さくすることです。その方法の一つとしてコースでミスをしたクラブ、テクニック、状況を練習場で再現してイマジナリ―コース(イメージの中のコース)で一球一球を緊張感を持って真剣に打ち込み修正すること、そして次のコースラウンドに備えることです。できるだけ苦手意識のクラブ、テクニックをなくすこと。それがなければ再び同じミスを。ゴルフは球技の中で唯一、本番(コース)と練習の環境が大きく異なることがその難しさの一つでもあります。練習場でうまく打つための練習ではなくコースでうまく打つための練習を!そしてコースでのプレーを楽しむこと。テーラーは英国の最も堅実なプレーヤーとして知られた。
(42)本当に役立つ練習をしたいなら、どのスウィングも試合のティーショットのつもりで振ることだ。
ジェームズ・ブライド
上達うまくなるためには間違いなく練習が必要です。ただし大量のボールを打って練習をすれば必ず上達するとは限りません。問題はどのような練習をするか?ラウンド当日のウォーミングアップ練習。今ある技術維持のための練習。新しい動きを取り込むための練習と大きく3つに分けることができます。練習には目的意識をしっかりと持って、真剣に集中して楽しくなるように工夫することが大切です。練習が変われば結果も変わります。そして練習が好きになり待ち遠しくなることです。上達のための練習は、生涯続く旅のようなもので練習という道を歩み続けること。道中を今以上に楽しむことができればランクアップは間違いないと思います。ブライドは全英OP5回優勝のメジャーチャンピオン。
(41)風をきらってはならない。風こそはこの上もない立派な教師だ。風はゴルファーの長所と短所とを、はっきりと教えてくれるからだ。 ハリー・バートン
風は常に強弱があり変化している目に見えない空中のハザード。ボールの飛び方に大きな影響を与えゴルフをより難しくします。それを予測してクラブの番手、方向を決めます。また風は身体に大きなストレスを与え力みをつくり思うようなスウィングをさせてくれません。風の日のゴルフはいいコンディションの日に比べると心身共に倍以上疲れ、スコアーも悪くなるのが一般的です。風の中でも思うようなスウィングをしてナイスゲームができた時は大きな達成感を得ることができます。風はスウィングのクォリティを高め、練習の仕方を教えてくれてテクニックの引き出しを増やしてくれます。風のあるゴルフの時は早く受け入れることです。そうはいっても風がない方がいいですね(^_^;) バートンは全英OP6勝、風に強かったことが伺えます。
(40)なぜ速くクラブを振りあげようとするのか。頭上にボールがあるわけじゃないし。 ベン・ホーガン
クラブのヘッドスピードを最大にしたいのはボールとクラブヘッドが当たるインパクトにかけて。そのためには助走であるテークバック、バックスウィングをゆっくりと体幹で上げる必要があります。速く上げようとすると手腕だけの動きになりやすく、結果として大きなエネルギーを作り出せなくなりヘッドスピードを遅くしてしまいます。野球に例えると内野手がクイックで手腕で近い場所に投げる動きと外野手が離れたホームに体幹を使って大きな手腕の振りで投げる動きの差。大きなエネルギーを作り出してヘッドスピードを上げるには体幹の動きがカギを握ります。1940年〜50年台に活躍したホーガンのスウィングは、現在も教科書になっています。必見の価値あり。
(39)ティが高いほど、ハンディキャップも高い。 作者不明
ゴルフは第一打を打つ時にはティの上にボールを乗せて打ちますが、その高さが問題です。特にドライバーを打つ時はヘッドの高さからボール半分程度、上に出ていれば十分。それ以上の高さで打っているとクラブヘッドを下から上にすくい打ちで打つスウィングを学習してしまいスウィングを悪化させます。さらにドライバーでティを高くして打っているゴルファーの多くは、フェアウェーウッドを苦手としていることが多いようです。細かいことですが、ティの高さでスウィングは良くも悪くも大きく変わります。この格言はスコットランドの古言ですが、道具の進化が目覚ましい昨今でも変わることはないと思います。
(38) ゴルフにレフェリーはいない。プレーヤーは、自らがレフェリーであって、すべての問題を採決し、処理し、責任をとらなければならないのだ。 ホレス・ハッチンソン
ゴルフは球技で唯一、審判が立わないスポーツです。ボールを打つテクニックだけではなくルールに精通して知識を持つことも要求されるゲームです。ルールを知っていれば、プレー中問題が生じたときに有利に進めることもでき、その知識はテクニックにもなります。ルールに基づいてプレーすることが、ゴルフの楽しさや難しさを教えてくれることと信じています。ゴルファーとはプレーヤーとレフェリーの二つを所有しているものです。ハッチンソンは有名な全英アマのチャンピオン。
(37)基本を習うのは、さして難しいことではない。でも辛抱が足りないから、大部分の人は自分の潜在能力より低いレベルで妥協してしまう。 ジャック・ニクラウス
メジャー史上最多の18勝の帝王ニクラウスが基本を大切にしていたのは有名な話です。毎年シーズン前に、ただ一人の先生だったジャック・グラントからレッスンを受けることから始め、その内容は極めて基本的なもので握り方、構え方からスウィングの方法、アプローチ、リカバリー、パッテイング、コース攻略、自己管理などと一からだったそうです。そして脇目もふらずに基本を大切にゴルフに取り組んだことで多くの勝利を収め、史上最高のゴルファーといわれました。調子が悪くなったとき、基本を理解していれば有効な方法を見出して練習に取り組むことができます。しかしスウィングの流行やメディアからの情報で安易に手当をしてしまうと長続きしないで悪化してしまうケースも。基本を教わりたい方は私たちの門を叩いてください。皆さんの潜在能力を引き出します。ぜひ!
(36) ドライバーは、遠くに飛ばすための道具ではなく、次の一打を考えた地点にボールを置く道具である。
ジャック・ニクラウス
ゴルフクラブは一本一本のフルスウィングの飛距離というのはおおよそ決まっているものです。コースでは自身の能力に合わせて、ターゲットまでの距離を考慮して番手を選びます。飛び過ぎても飛ばなさ過ぎてもミスに繋がります。ところがウッド、特にドライバーになると距離に制限を持たずに、とにかく遠くに飛ばすことを目的にクラブを振り回してスウィングを崩すゴルファーが多いこと多いこと。その結果、距離と方向の両方を失いミスショットを招きトラブルに。ドライバーも他のクラブ同様に自身の距離を把握してそれ以上の距離を望まず、距離と方向のコントロールを目的としたスウィングをしたいものです。そしてより良い条件でセカンドショットを打つために!ニクラウスはメジャー18勝。ご存じ史上最高のゴルファーで「帝王」と呼ばれ、コース設計家としても有名。コース設計理念は3つで「第一はパワーより正確さを競うべき。第二は筋肉より頭脳を使うべき。最後の三つ目は自然を可能な限り損なわないこと。」自然を生かしたレイアウトで景観も美しく、14本すべてのクラブを使わせる特に戦略性の高いコース。しっかりとマネージメントをしないとスコアーになりません。ぜひプレーしてみて下さい。
うーん〜むずかしい(-_-;)
(35)ハザードはゴルフを劇的にする。ハザードのないゴルフは生命も魂もなく、単なる退屈なスポーツにすぎなくなるだろう。 ロバート・ハンター
ハザードとは危険、危機、障害の意味。ゴルフでは川、池、バンカー、樹木などショットの妨げになり、心身にプレッシャーやストレスを受けながらスウィングをさせられる障害物を言います。ハザードを目の前にターゲットに向けてボールを打つ、ゴルフの醍醐味のひとつです。成功すればその達成感や喜びは絶大なもので、その結果を出すのにゴルファーは準備をします。日頃、ハザードをイメージした打球練習も試してみて下さい。より実戦的な練習になります。なお、2019年の規則改正によりペナルティエリア、バンカーに名称が変わり、ハザードということばが無くなりました。ハンターはアメリカのコース設計家。
(34)レッスン書が増えるたび、窒息するゴルファーも増える。 ボブ・マーチン
上達のためには、なによりも自分のスウィングを客観的に見て、何が良くて何が問題で足りないのか、問題点を明確にしてその改善のための練習に時間を費やすこと。その問題点はゴルファーによって異なります。スウィングを分析、研究するためには基本を理解する必要があります。問題は今の自分自身のスウィングを理解することからです。昨今、多くのプロがスウィング理論を動画で解説したり、指南書で説明をしていますが、すべてを取り込むことは混乱を招くだけで不可能。本当に必要なものかどうか慎重に考慮して。
(33)グリップは手だけのものではない。スタンスにおける両足の「グリップ・オブ・ザ・グラウンド」は、
手のグリップにまさるとも劣らないほど重要なのだ。 ウォルター・ヘーゲン
ゴルフは手の指でクラブをグリップしてボールを打ちます。それと同様に足の指でも地面をしっかりとグリップをしてスウィングをします。これは下半身の安定感に繋がり、スウィングバランスに大きな影響を与えます。下半身が安定していれば上半身(手腕肩)の脱力に繋がります。力みや手打ちの理由のひとつに下半身が安定していないことが上げられます。スウィングにおいて、土台(下半身)をしっかりさせて、上物(上半身+クラブ)がリラックスできれば大きなエネルギーを作り出せることは間違いありません。地面をしっかりとつかむこと。ヘーゲンは全米オープン2回、全米プロ5回、全英オープン4回の優勝者。「プロのキング」と呼ばれた。
(32)ボールに集中しろ。スコアは後からついてくる。ジーン・サラゼン
ゴルフのプレーは時間にすると4時間半から5時間の長丁場。その中で一打一打その状況を冷静に判断して、自分の能力の範囲でプレーをして一喜一憂しながらスコアを作り上げていきます。ところがスコアを気にしすぎると、各ショツトの状況判断、情報収集が鈍り、スウィングもおろそかになり、思わぬミスに繋がってしまいます。特にプレー終盤には要注意。ゴルフは目の前の一打一打に集中して丁寧にプレーしそれを繰り返し積み上げていくことが、好プレー好スコア―に繋がります。サラゼンは第2回マスターズで、15番ホールパー5でアルバトロス(ダブルイーグル)達成して大逆転優勝。そのグリーン手前の池にある橋を「サラゼンブリッジ」といいます。史上初のキャリアグランドスラム達成した名選手。また、サンドウェッジを考案したことでも有名。
(31)「あるがまま」とはボールのライにとどまらず、天候、体調、環境など、すべてが含まれる。 ボビー・ロック
ルールにもあるように「コースはあるがままにプレーをし、球はあるがままにプレーをします」はゴルフの大原則。ゴルフは他のプレーヤーと戦うのではなく、コースや自然との闘いなどと言います。その環境や条件が良くても悪くてもすべてを受け入れ向き合いながら、判断し決断してプレーを続けます。困難に遭遇し、不安や恐れを抱きながらも、うち勝った時には大きな達成感を得ることができます。ゴルフの醍醐味のひとつですが、そのためには多くの経験と準備が必要になります。ロックは全英オープン4勝の南アフリカのプロで、スロープレーで有名。
(30) ゴルフコースはスウィングの欠点を発見するところであり、練習場はスウィングの欠点を直すところである。 アーネスト・ジョーンズ
ゴルフは練習をしなければ上達はしません。ただしその練習の仕方が問題。むやみやたらと練習すればいいということではなく、やはり目的意識をもつことが大事。目的とは自分の欠点を明確にしてその改善に取り組むことです。特にゴルフコースでのスウィングはそれをはっきりと教えてくれます。何がうまくいかなくて結果が伴わないのか。また何を意識すればうまくいくのか。それを自身でつかむことです。賢明な練習にいかに時間を費やせるか。ジョーンズはアメリカのスウィング理論家。
(29) 高速カメラやテレビはスウィングをはっきり分析することができるが、
プレーヤーが何を考えているかはわからない。 ヘンリー・ロングハースト
スウィングを動画で撮って、その動きを分析し修正をしながら練習する方法があります。自分の思っているスウィングと実際おこなっているスウィングの差を埋めるには有効な練習で、今はスマホなどで簡単に撮って見ることができ上達の近道なのは言うまでもありません。しかし、練習場でできたスウィングを緊張感のあるコースで再現できるかどうか?ゴルフはフィジカルとメンタルなテクニックを備えなければなりません。身につけたテクニックを余すことなくコースで発揮できるかどうかはメンタルの強さが大きく影響を与えます。ロングハーストはイギリスのアマチュアで、多くの著書を残し、テレビの解説者としても有名。
(28) 良いゴルフは良いグリップから始まる。グリップの悪いプレーヤーに良いスウィングは出来るはずがない。
ベン・ホーガン
アマチュアゴルファーの多くは、その問題点をスウィング中の動作に原因を探しますが、その原因の多くはスウィングする前の準備にあることが多いいようです。グリップ(握り方)、ポスチャー(構える姿勢)、ボールポジション(ボールの位置)、エイミング(方向)がそれに当たります。準備がしっかりしていないと効率のよい動きには入れません。どんなスポーツにも共通していることで、よい準備がよいパフォーマンスに繋がることはまちがいないことです。プロのスウィングはもちろんですが、そのための準備も無駄がなく格好のいいものです。準備はアマチュアゴルファーでもそっくり真似ることができます。再現性の高いスウィングを求めるには、その準備を常に一定にすることです。
(27) 練習が必要な人ほど練習をしない。練習以外、ゴルフの上達の道はないのだが。 ベン・ホーガン
練習とは言っても打球練習だけが練習とは限りません。ゴルフもスポーツである以上、間違いなく、みなさんがもっている身体能力が大きく影響をします。たとえばコースではカートのプレーでも最低5?は歩きます。普段あまり歩かない方であれば、疲労でスウィングや思考能力に影響が出て思うようなプレーが出来なくなります。日頃から有酸素運動をして筋持久力、心肺持久力を高めておく必要があります。
そして、スウィングには筋力、瞬発力、柔軟性も必要になります。身体能力を高めながら打球練習をすれば上達は加速します。さらに、上達するには練習しかありませんが、練習すれば誰もが上達するとは限りません。問題は練習をすることと、その内容。ホーガンは、全盛期活躍の中、交通事故に合い瀕死の重傷を負ったが、不屈の精神で練習に取り組み見事カムバック。「鉄人」と呼ばれた所以。
(26)プレーは、結果によって考えず原因で考えるのが上達の秘訣である。 ベン・ホーガン
俗に、結果がすべてとは言いますが、結果を良くするには、その原因を探り改善する必要があります。ゴルフでは結果は弾道、原因はスウィングになります。やはり上達するには、弾道のコントロールのできるスウィングを構築すること。それには基本を理解して練習に取り組み、最終的には自分なりの方法でセオリーをつくり再現性の高い動きを身につけることです。良いものは伸ばし、悪いものは改善する。常に考えた練習を継続することです。ホーガンは現役時、身長170?、体重64kgと体格には恵まれていなかったが、多くの練習の末、華麗なスウィングで飛距離が出たプレーヤ―。近代ゴルフスウィングの基礎をつくり、今でもその理論は高い評価を得ている。PGAツアー64勝。4大メジャー9勝キャリアグランドスラム達成。
(25)ゴルフは人間を相手に闘うものではない。相手はオールドマン・パーで、パーを相手に闘うものである。
ボビー・ジョーンズ
よくあることですが、コースで同伴のプレーヤーを意識しすぎて自滅し後悔に。ゴルフは他のプレーヤーを相手にプレーするのではなく、自分の技量、能力を考慮して目標スコアーをつくりプレーをするもの。オールドマン・パーとは、年老いたゴルファーがいて飛距離はでないが常に寄せワンなどでパーをセーブする架空のプレーヤー。オールドマン・パーはスクラッチプレーヤー、プロのレベルでのこと。オールドマン・ボギー、オールドマン・ダブルボギーなど、自身のレベルに合わせて目標を決めてプレーをすることで好プレー好スコアーにつながるということ。ボビー・ジョーンズはご存じマスターズの創始者で弁護士でもあった。アマチュアゴルファーを貫き、当時の4大メジャー(全米オープン、全米アマ、全英オープン、全英アマ)に勝ち、1930年には4大メジャーすべてに優勝して年間グランドスラムという言葉をつくった。そのプレースタイルから 球聖 と呼ばれ、自伝の「ダウン・ザ・フェアウェイ」は有名。
(24)いつか幸運が訪れることを期待して、努力を続け、ボールを打ち続けなさい。 ボビー・ジョーンズ
ゴルフはその技術を身につけるのに時間がかかります。さらに、技術を維持して上を目指すとすれば練習を続けなければなりません。ただし練習の仕方が問題です。練習すれば上達するとは限りません。自身の問題点を明確にしてポイントを絞り、飽きずに繰り返し取り組み修正することです。ゴルフの難しさ、怖さを知っているゴルファーほど考えた練習に時間を費やします。練習場で考え悩んでないゴルファーはコースで考え悩んでしまいます。スウィングにおいてコースではできるだけ考えることを少なくしたいものです。
(23)グリップは10本の指でしっかりと握るが「しっかりだが消極的」という感じをもつ。 ジャック・二クラウス
クラブの重さを感じその遠心力を利用して効率よくスウィングするには、グリップが大きな役割を担います。一般的にはその握力3割。
そのためには握り方や握るところが大切になってきます。おかしな表現ですが「ゴルファーとしてクラブを握らなくなったら一人前」と感じています。調子のいい時ほど握ってなく、クラブヘッドが走っていると思います。
(22)ゴルフとは、朝に自信を与えるかと思えば、夕べには自信を失わせるゲームである。 ハリー・バートン
ゴルフは年齢性別なく長く楽しめるスポーツでやさしそうに思うが、いざやってみるとその技術を習得するには時間がかかりむずかしい。
そしてその技術を維持、さらに向上させるには練習に取り組み続けなければなりません。それがゴルフの魅力であり、おもしろさでもあります。似た名言であのボビー・ジョーンズも「ゴルフは不思議なゲームだ。当たりはやってきたかと思うと過ぎさってしまう。そして誰もそれをとらえておくことはできないのだ」と言っています。
(21)君が来たときよりもいい状態にして、コースから立ち去れ。 ピーター・ヘイ
グリーン上のボールマークは、5分以内に修復したものは24時間以内で消えますが、10分を超えると15日間消えないと言われています。
デイポットは、目土をすれば1週間で回復しますが、放置すると1ヶ月元に戻らないと言われています。
さらに、去年のルール改正でホールにピンをさしたままカップイン、そしてボールを拾うのでホールの縁を傷をつけないようにする必要があります。気持ちよくゴルフを楽しむためには、それらを余裕をもって手際よくスピーディに行いたいものです。
他のプレーヤーへの配慮、コースの保護をもって立ち振る舞う。真のゴルファーの姿です。
ヘイはペブルビーチCC所属で、プレーヤーの行動基準(エチケット&マナー)に厳しく大切にした名物プロ。
(20)早く振る人間に未来はない。ゆっくり振れば、メシのタネになる。 ゲリー・プレーヤー
ゴルフは手でクラブを握ってスウィングします。上手くボールを打てないゴルファーほど手腕を主体に早く振ろうとします。
上級者は体幹を使い効率よくクラブを振ります。体幹を使うにはテンポ(スウィングにかける時間)を一定にして、
ゆっくりスウィングする感覚が必要です。早く振りすぎると体幹が動かず、手腕だけの動きになり、手打ちになってしまいます。
(19)力では飛ばない。タイミングでとばすのだ。 ウォールター・シンプソン
ボールをうまく打てないゴルファーのスウィングの多くは手腕に頼っているもので、効率良く飛ばすには、体幹の動きが重要になります。
体幹の動かし方として、バックスウィングでは上半身始動(クラブヘッド→手→腕→肩→腰→膝→足)、
ダウンスウィングでは下半身先行(足→膝→腰→肩→腕→手→クラブヘッド)でクラブを振ります。
これをスウィングのタイミングと言います。タイミングを守ることにより肩と腰の捻転を伴った回転で大きな力を作り出します。
また、このタイミングを守るには、一定のテンポ(スウィングにかける時間)とリズム(拍子)が必要になります。
無駄のない綺麗なスウィングでボールを飛ばすには必要な要素(テンポ・リズム・タイミング)です。
(18)最後のパットが決まるまで、何が起きても不思議ではない。 ゲーリー・プレーヤー
好プレー好スコアーできていて最終ホールで大たたきをしてしまった。また、その日はあまり調子がよくなかったが最終ホールでは好プレーができ気持ちよくプレーを終え、次のラウンドに期待を持つことができた。最終ホールでのドラマは、ゴルファーであればみなさん経験することです。一般的にゴルフコースの上がり3ホールは設計家の意図で難易度が上がっているものです。理想をいえば、プレーの終盤は気力体力のギアーをひとつ上げてより集中して臨みたいものです。プレーヤーは南アフリカ出身でメジャー・キャリアグランドスラムを達成。ビック3のレジェンドで、身体が小さいハンディがあったが、移動中の飛行機の中でも腕立て伏せなどのトレーニングをしていたのは有名な話。
(17)「プロの物まね屋」で終わるなかれ。諸君には諸君だけの方法があるはずだ。 デイヴ・ヒル
プロのスウィングを動画や静止画で見ることがあります。参考やヒントにすることはいいと思いますが、特にロングゲームのテクニックではその動きを鵜呑みにして真似をすることは上達の妨げになることが多くあります。なぜなら、そのプロと身体能力が違うからです。真似ができるとすれば、グリップ、セットアップ、方向のとり方など。身体能力を考慮して基本に忠実なナイスショットを再現できる自身のスウィングを作り上げることです。ヒルはバードン・トロフィ受賞プレーヤー。
(16)斜面でミスをするのは、自然の法則を無視し、水平のライと同じショットをするからだ。
ウォールター・シンプソン
よく耳にすることのひとつに、練習場ではボールにうまく当てられるのにコースに行くと当たらない。という理由のひとつが傾斜からのスウィング。ゴルフは球技で唯一、傾斜の中でプレーをします。練習場では平らな場所でスウィングしますが、コースで平らが保障されている場所はありません。ティーイングエリアでさえも傾斜があります。つまり各傾斜(左足上がり、左足下がり、つま先上がり、つま先下がり、そして複合傾斜)の対応をしなければなりません。そして弾道も各傾斜なりの飛び方になります。基本は平らな場所でのスウィングになり、各傾斜からのスウィングはその応用になります。シンプソンは英国の貴族でゴルフについての多くの格言を残した。
(15)いま終わったショットはすぐ忘れ、次のショットに集中せよ。 ジャック・バーグ
ゴルフは毎ショットごとに状況が変わり打つクラブも変わります。そのショットが良くても悪くても次のショットの状況を把握し、戦略を立て決断してスウィングをする。与えられた時間は多くはありません。スピーディに自身の能力の範囲で最善策を見つけプレーして、
スコアーを作っていきます。これも大切なテクニックです。バーグは親日家でマスターズ、全米プロに優勝。
(14)成功への道は、いつも工事中。 アーノルド・パーマー
ゴルフはその技術を維持、さらに上を目指すには練習を続ける必要があります。練習は定期的に継続することです。パーマーは絶頂時、刻み(レイアップ)をしないプレースタイルで人気を集め、そのプレーを熱狂的に応援するギャラリーを“Arnie's Army”(アーニーズ・アーミー)と呼びました。ビック3のひとりで、賞金王4度、メジャー7勝。エピソードとして、私が学生のころに日本で米国シニアツアーで来日。そのツアーバイトでパーマーのパーティのキャリングボードを担当したときに、フェアーウェーを歩いているパーマーがグローブを落し、それを拾って渡したこと。そのグローブが野球のグローブほど大きかったことを今でも覚えています。印象として身体が大きくパワフルなスウィングでフィニッシュが特徴的でした。ゴルフ傘のロゴマークで有名なファッションブランドがある。
(13)ゴルフでは最も簡単なことが最も難しい。
それは「力抜け」と「ゆっくり振れ」のふたつだけの教えだ。 ヘンリー・コットン
ゴルフスウィングは実際、複雑で難しい。考え過ぎるとクラブを振ることを忘れてしまいぎくしゃくしてスランプに陥ります。
そんな時にはシンプルに考えることも大切です。コットンは英国のプロ。紳士らしいプレーで人気を集めた。メジャー3勝。
イタリアのファッションブランド「ヘンリーコットンズ」の名前の由来。
(12) 練習場ではあなたを満足感でうっとりさせるクラブではなく、トラブルに陥れるクラブで練習するべきである。 ハリー・バートン
打球練習の目的は良いプレー、良いスコアーでプレーするためのもの。であれば得意なクラブだけではなく苦手なクラブの練習が
その近道となる。ところが一般的にアベレージゴルファーの多くはドライバーに時間を費やす。打っていて一番面おもしろく醍醐味があるため。私の経験上、男性はフェアーウェーウッド、女性はミドルアイアンがうまく打てないゴルファーが多い。さらにはアプローチが苦手なゴルファーがほとんど。アプローチの練習は地味で面白さがないため。しかし、スコアーメイクには非常に大切です。
(11)風はゴルフの最高の財産だ。風がいろいろ変化することによって、
ひとつのホールがいくつものホールとなるからだ。 チャールズ・マクドナルド
同じゴルフコースをプレーしても日々そのコンディションは変化します。日本では夏と冬で風は逆に吹き、クラブ選択に大きく影響を与えます。さらに芝の状態(ライ)も季節により変化、それらを考慮して打ち方を変えなければなりません。環境が変われば戦略を変える
必要があります。ゴルフの難しさ、醍醐味のひとつです。マクドナルドはコース設計を手掛けた全米ゴルフ協会初代副会長。
(10)先のことを考えろ、ゴルフは次のショットをどうするか、を考えるゲームである。 ビリー・キャスパー
ショットのたびに、状況はめまぐるしく変わります。ボールのライ、スロープの対応、雨風の影響、目標までの距離、打ってはいけない場所の確認などを踏まえてクラブ、ショット選択をしてスウィングをします。これらを手際よくスマートに行うことでリズムができ良い結果に結びつきます。キャスパーは1970年のマスターズチャンピオン。ツアー51勝、メジャー3勝。酒、タバコ、コーヒーをやらない真面目人間で、
ビック3(パーマー、二クラウス、プレーヤー)が活躍していたころの4番手といわれた。プレーが早くパターの名手。
(9)ボールを拾い上げるときに、どれだけカップの近くを踏まないようにするかを見ると、
そのプレーヤーが、どれだけ思慮深く、思いやりのある人かがわかる。 ハービー・ペニック
ゴルフは他のプレーヤーに配慮しながら、自分のプレーを楽しみます。カップ周りのスパイクあとはその結果に大きく影響を与えます。
ハービーは多くの選手を育てた伝説的なレッスンプロ。1995年永眠。その5日後に幼いころから師匠と仰いでいた
ベン・クレンショーがマスターズで優勝した18番で号泣し、世界中のゴルフファンを感動させたのは有名。
著作の「リトル・レッドブック」は私の愛読書のひとつ。
(8)ハンディ30の人は、ゴルフをおろそかにする。
ハンディ20の人は、家庭をおろそかにする。
ハンディ10の人は、仕事をおろそかにする。
ハンディ5以下の人は、すべてをおろそかにする。 デイビッド・ロイド・ジョージ
色々なとらえ方があると思いますが、私としては永くゴルフしていると上達につれて、その難しさや面白さに没頭してしまい、
他の事が目に入らなくなるという例えと感じています。正直、ゴルフ上達には時間とお金と経験が必要です。
(7)不安と緊張ほど、最高の調味料である。 ベン・ホーガン
どんなに技術のあるプレーヤーでも抱えているものです。その証拠にミスをします。それをできるだけ小さくするために練習を重ねます。
ホーガンは近代ゴルフの基礎を作り、あの「モダンゴルフ」の著者でもあります。
(6)スコアーの70%はピンから120ヤード以内で打たれるだから、
アプローチとパットを重点的に練習すべきだ。 ジャック・ニクラウス
アベレージゴルファーは練習のほとんどをロングゲームのテクニックに費やします。90を切るさらには80を切るにはショートゲームを練習する必要があります。ゴルフを始めてできるだけ早くこの重要性に気づいて取り組むことができれば上達は加速します。
また、ショートゲームのスウィングの延長にロングゲームのスウィングがあるといっても過言ではありません。野球にたとえると、10mのキャッチボールができなければ50mの遠投はできないということです。
(5)頭はスイングのバランスの中心である。もしそれが動けば、あなたのバランスも、
スイングの弧も、体の運動も、そしてタイミングまで変えてしまうのだ。 ジャック・グラウト
スウィングには、色々な考え方がありますが、体幹の回転軸上にある顔が動けばすべてを失うことに。軸の確保が、高速回転さらには
再現性を高めることに。スウィングの中心は顔。ジャック。グラントはあの帝王ジャック・ニクラウスの先生。
(4)人生の最後に、いくらの財産を得たかではない、何人のゴルフ仲間を得たかである。 ボビー・ジョーンズ
私の好きな格言の一つです。ゴルフは、多くの仲間と出会い楽しむことができます。
そんな財産をゴルフは与えてくれます。でも、お金も大切です。
(3)能書きたれるヒマがあったら、1球でも多く練習すること。 ハリー・バートン
ゴルフは人のプレースタイル、スウィングが気になるものですが、特に練習は人のゴルフよりも自分のゴルフに徹すること。
私の研修生時代の座右の銘。全英オープン優勝6回、バードンの偉業を讃える意味として誕生したのが「バードン・トロフィー」で、
これはアメリカツアーにおける年間最少平均ストロークの選手に贈られています。
(2)多くの初心者はゴルフスウィングの基本を理解する前にスコアーをつけようとする。
これは歩くことができる前に走ろうとするようなものだ。 ジーン・サラゼン
初心者が始めてすぐにコースデビューしてしまうと、その大変さを痛感して辞めてしまうことも。
焦らずに練習を重ねて、基本を身に着けてからデビューするとそれはそれはおもしろい。
(1)多くの場合、方向に難点がある人は、スウィングよりもグリップが悪い。 ハリー・バートン
ゴルフの基本中の基本。私としては「グリップが良ければスウィングも良くなる」と信じています。
オーバーラッピンググリップを考案したのがハリー・バートン。別名バードングリップともいいます。